JR東日本、検査・点検のDX化加速へ 相次ぐ車両トラブルうけ
東日本旅客鉄道(JR東日本)は2月8日、宇都宮線において停電に伴う運転見合わせなどの輸送障害が発生した。JR東日本によれば、2月8日の23 時16 分に栗橋駅~間々田変電所間で停電が発生。原因について確認したところ、古河~野木駅間の架線が断線していたためだったことが分かった。断線の原因などは現在調査中。なお、今回の断線箇所としては、パンタグラフを通して給電する接触電線であるトロリ線や架線設備の損傷などが確認されている。
この停電の影響により、宇都宮線の一部区間で運転を見合わせた。その後、当該区間の架線点検と復旧作業を実施し、宇都宮線は翌9日の16 時34 分に全線で運転を再開したものの、約19万人に影響が及んだ。
JR東日本では、今年にはいり1月16 日に発生した山手線・京浜東北線の停電や同月30 日の常磐快速線の停電、2月2日の京葉線八丁堀駅のエスカレータ火災などトラブルが相次いでいた。
こうした一連の車両トラブルをうけ、喜勢陽一社長は「業務を抜本的に見直し、安全安定輸送の強化向上を図っていきたい」とコメントした。
その上で、今後の取り組み事項としては①安全安定輸送に関する業務フロー(作業手順)見直し②異常時の対応力向上③検査や点検のレベルアップ④設備メンテナンスや事故復旧にあたる第一線社員の技術力の向上・強化⑤設備の維持管理に関わる修繕費の増額などを挙げた。
このうち、技術力の向上については、研修や訓練内容の充実と、2027年度からの技術系職員の採用を従来計画よりおよそ150名増加する見通しだ。
また、予兆把握の取り組みとして、モニタリング技術の導入やDX化の加速により、設備不良が発生する前の的確なタイミングで修繕を実施していくとしているほか、ドローンを活用したリモート点検の試行なども行っていく。

