日新製作所、ドローン向けFCモジュール製造ー2時間の飛行を目指し、秋より実証を開始

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【電子版ガスメディア2026年6月16日号より抜粋】

日新製作所、ドローン向けFCモジュール製造

2時間の飛行を目指し、秋より実証を開始

◆ロボデックスと東京電力HDが共同開発の新型機に搭載

水素燃料電池(FC)を搭載するドローンで、モジュール製造の国産化に向けた取り組みが動き出した。精密加工部品や工作機械などを手がける日進製作所グループは、FCドローンメーカーのロボデックスと共同で、今年秋から福島ロボットテストフィールドで飛行実証を開始する。

日進製作所グループは、金属加工技術をコアテクノロジーとして自動車や航空宇宙、医療、半導体など幅広い産業向けに部品加工を提供してきた。近年では高圧ガス保安法に基づく容器付属品検査に適合した水素対応の減圧機構付きタンクバルブを試作販売するなど、クリーンエネルギー関連製品の開発にも注力する。FCモジュールにおいても、金属加工で培った小型・軽量化技術を生かした製品開発に取り組み、ミニスクーターやドローンなどコンパクトなモビリティへの積載を想定した技術検証を進めてきた。

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[ 日新製作所、ドローン向けFCモジュールの開発進める ]

今回、日新製作所グループが製造し、新型ドローンに積載するFCモジュールのスペックは、重量2・7kgと小型軽量ながら1400Wの最大出力を備える。4・7L容量の水素容器を積載した上で、約2時間の飛行が可能な性能を目指して開発中だ。

一方で点検や物流、撮影など様々な分野で小型ドローンの活用が拡大する中、一般的なリチウムイオン電池ドローン(飛行時間20分弱)などと比較して約5倍以上の長時間飛行が可能となる動力源として、FCへの期待は大きい。スタートアップ企業のロボデックスは、FCドローンや付随するアプリケーションの開発と販売を積極的に展開中だ。ロボデックスは、社会の脱炭素化に向けて取り組む東京電力HDと新型FCドローンの共同開発を進めており、実証実験で搭載するFCモジュールの製造を日進製作所グループが担当する。

日進製作所グループ製のモジュールを採用した理由について、ロボデックスの関係者は「日進製作所が長年、様々な産業分野で高品質な製品を手掛けてきた実績に加え、国産化は国内ユーザーのサポート体制を強靭化できる。さらに、国内のインフラ点検など公共性の高い案件で使用するドローンでは、構造物を構成する部品のうち、外国企業に頼らず国内で製造した製品が占める割合(国産化率)を重視するケースもある。品質向上だけでなく、FCドローンの国内での普及拡大に向けて国産化率を高める意味でも、同グループとの協業を決めた」とする。

日進製作所グループ製のFCモジュールを搭載したFCドローンの実証試験は今年秋以降、福島県浪江町にある福島ロボットテストフィールドなどで開始する予定。

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