【2026年8月25日更新】三井E&S、アンモニア焚き大型舶用エンジン等の商品化完了
【電子版ガスメディア8月25日号より抜粋】
三井E&S、アンモニア焚き大型舶用エンジン等の商品化完了
◆陸上試験をクリアし、国際海事機関が定めるNOx規制への適合も確認
三井E&Sは、アンモニア焚き大型舶用エンジンとアンモニア燃料供給装置(AFSS)の商品化を完了した。
アンモニアは燃焼時に二酸化炭素を排出しない次世代燃料として有望視する声が大きい。一方で燃えにくい性質に加えて毒性や腐食性に注意を要するため、社会実装にあたっては安全性や信頼性、環境性能の確保が重要という。
[ アンモニア焚き大型舶用エンジン
7S60ME-C10.5-LGIA-HPSCR 外観 ]
7S60ME-C10.5-LGIA-HPSCR 外観 ]
こうした背景から同社は2026年2月、日本海事協会立会のもとでアンモニア焚きエンジン「MITSUI-EverllenceB&W7S60ME-C10・5-LGIA-HPSCR」とAFSSの連携運転による陸上試験を実施。ここで各設備の性能を実証した。同試験と審査結果を経て、船級が定める規則に則した陸上試験をクリアするとともに、窒素酸化物(NOx)鑑定により国際海事機関が定めるNOx規制への適合したことを確認し、実船向けの供給が可能となった。これにより、同社は国内で唯一アンモニア焚きエンジンとAFSSの両者を製造する企業となり、アンモニア燃料船の実用化に向けた舶用推進システムの供給体制を整備した。
同社は「すでにEverllenceとWinGDの両ライセンスエンジンに対応する陸上試験用AFSSの増設も決定済みであり、両ライセンスに対応したエンジンとAFSSの量産体制を整えることで、今後の需要増加に対応していく。多様な次世代舶用燃料に対応したエンジンラインナップの拡充を進めるとともに、エンジンとAFSSを一体提供できる強みを活かして海上輸送の脱炭素化に貢献する構えだ」とコメントしている。

