【2026年7月14日更新】キリンビール、千歳工場で グリーン水素実証を開始

産業ガス
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【電子版ガスメディア7月14日号より抜粋】

キリンビール、千歳工場で

グリーン水素実証を開始

◆麦汁煮沸の加温工程用蒸気生成に水素ボイラを活用

キリンビールは三浦工業および三菱商事や高砂熱学工業などと共同で7月6日、北海道千歳市の北海道千歳工場でグリーン水素を活用したエネルギー転換実証事業の本格運用を開始するとともに記念式典を開催した。

今回の実証では再生可能エネルギー由来の電力で水素を製造した上で水素ボイラを稼働し、ビール製造工程の熱源となる蒸気を生成する。

ビール製造では麦汁煮沸などの加温工程で大量の蒸気を消費するが、今回の事業は蒸気を発生させるボイラ用燃料の一部を従来の都市ガスからグリーン水素へ転換することで年間約464トンの温室効果ガス(GHG)排出量削減を見込む。実証期間は10年間を予定しており、運用面での効果や技術的な課題を検証していく。

実証においてキリンビールは各社が生成した蒸気を自社工場で実際に利用し、事業の推進に向けてはパートナー企業が役割を分担する。

三浦工業は水素燃料ボイラの設計や製造、メンテナンスを担当するほか、三菱商事が水素供給の商務面と事業組成を取りまとめ、高砂熱学工業が太陽光発電や水素供給設備の設計から施工および保守までを担う。

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[ 実証事業起動式の模様 ]

さらに、三菱商事と高砂熱学工業が出資して設立したMTグリーンエネルギーが北海道千歳水素製造所における水素製造設備の運転管理を行い、三菱商事エナジーソリューションズが運営するMCKBエネルギーサービスがボイラを活用した水素由来蒸気の製造と供給を受け持つ。

同日の式典には、横田隆一千歳市市長やキリンビールの宮﨑知宏北海道千歳工場長をはじめ実証事業に携わるパートナー企業や関連団体などの関係者が出席。神事や起動式に続いて設備説明会と見学会を実施した。

なお、水素製造装置や周辺の外観には近隣の小学生から募集した「未来の千歳市」「クリーンエネルギー」「地球環境」をテーマとしたイラストを掲示しており、次世代の環境意識を育むとともに、地域に対して環境保護の姿勢を積極的に発信していく。

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