国際ウエルディングショー ここに注目3 ポニー工業~「軽量、柔軟配置が可能な自動UTシステム  

非破壊検査
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 ポニー工業(大阪市中央区、猿渡保社長)は、自動UT検査システムや抵抗スポット溶接の検査装置を提案する。同社が技術商社としての開発力を生かしてシステム化したのが、UTと人協働ロボットを組み合わせた自動検査システム(写真)だ。

 人協働ロボットは、本体が小型・軽量かつ安全柵を設置する必要がないため柔軟に配置できることや、動作をプログラムするティーチング操作が簡単なことがメリット。大型の産業ロボットを用いた自動UTシステムに比べ、省スペースかつ安価に導入できる。

 探傷器はコンベンショナルからフェーズドアレイまで用途に応じた選択が可能。出展ブースでは、同社が推奨するTPAC社のフェーズドアレイUT探傷器と組み合わせた自動探傷の実演を見ることができる。


 次に、抵抗スポット溶接部のナゲット径や溶接状態を、画像ベースで直感的に評価可能なのがフェーズドアレイUT探傷器「スポットビジョン」だ。


 新開発の「2Dマトリックスアレイプローブ」がポイントで、半球形の形状かつ表面が柔軟な素材の膜でできているため、凹凸のあるスポット溶接部にフィットする。これにより誤検出を低減し、最小限の接触媒質で検査できる。


 専用のPCソフトは、溶接部の画像とともに「小ナゲット」「圧着」などの判定が表示されるため、作業者が直感的に結果を判断できる。出展ブースでは実機とテストピースによる実演を行う。


 このほか、高出力CTの受託サービスもピーアールする。同社・熊取工場では、最大管電圧600㌔ボルト放射線源により、厚さ50㍉前後の鋼材のCT撮影が可能。要望に応じた仕様での撮影システム販売にも応じている。出展ブースでは紹介動画を公開する。



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