国際ウエルディングショー ここに注目1~電子磁気工業 ~ 「薄板の溶接検査ならお任せ」

非破壊検査
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 インテックス大阪で開催される「2024国際ウエルディングショー」(4月24―27日)では、非破壊検査関連からも先進的な技術・製品を紹介する企業が出展する。今回は磁気応用分野で高い技術を誇る電子磁気工業(安積均社長・東京都北区)を紹介する。


1957年創業の電子磁気工業は、非破壊検査装置や着磁・脱磁機器などを取り扱う老舗のメーカー。磁粉探傷器や磁気計測機器を国産化した業界のパイオニアといえる。
さぞかしMTの最新モデルの発表かと思いきや「ウエルディングショーでは当社の焼入れ判定器に注目して見ていただきたい」と開発課の横山望主任。


同社が取り扱うWT―4104は、鋼材の溶接良否判定や硬度判定、焼入れ深さ判定などを行なう。4探針センサはサンプルにわずか0・5秒触れるだけで、焼入れ深さを約5ミリまで測定することが可能だ。また、検査した品もそのまま商品として使用できる。


横山主任は「当社は社名に磁気と入っており、磁気に関わる検査装置がメインではあるが、この製品は磁気を使用しない検査装置も開発しようというコンセプトで完成させたもの。抵抗溶接やレーザ溶接の良否を非破壊で検査することができる。電気抵抗を測定することで、非破壊で溶接の良し悪しを判定している」と語る。現状の引き合いは自動車部品関連メーカーなどが多いが、今後国際ウエルディングショーへの出展でこれまでにない業種や顧客と付き合いを広げていく可能性が期待される。

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