POTLUCK 未来の掲示板:ファイト!溶接高校生

 

岡山、溶接技術競技会 44選手が全国向けて腕競う

溶接高校生
twitter fb

(「溶接ニュース」2025年5月27日付 12面より)

岡山県溶接協会(藤原恵子会長)は5月10日、第69回岡山県溶接技術競技大会を倉敷市の南部高等技術専門校で開催した。手溶接の部に16人(前年比5増)、半自動の部に18人(同2増)の計44人が参加した(うち高校生2人)。

平野鐵工所の荒木颯太さん(19)は2月から大会に向けた練習を始めた。会社として初めての参加だったため、途中で講師を依頼し、以降は大会用の練習を重ねて本番に挑んだ。

競技会の様子.JPG

(競技会の様子)

X線検査は行わなかったものの、練習で作った作品は曲げ加工を行ったり、ガウジングではつったりして中身も重視して練習を重ねた。最適な電流・電圧値を確かめて本番に挑んだが、薄板で裏に貫通してしまい、本番の出来は「40点くらい」と振り返った。

工業高校時代にものづくりコンテスト(課題は圧力容器)に出場経験があり、コンテストに出たいと思っていたところだったという。来年も出場する希望を持っており、「優勝して全国大会に出たい」と話した。

岡山工業高の鈴木陽太さん(17)は約2か月の練習を経て本番に挑んだ。最初は邪魔板ナシで行い、慣れてくると溶接条件を調整しながら最適な方法に合わせていった。岡山では3月にコンクール出場者と県内外の溶接士が交流する技術交流会が行われており、鈴木さんも参加している。そこで学んだことの一つにヤスリの使い方があり、押す時と引く時の力の入れ具合で溶接の出来が変わってくると話した。溶接は高校2年から始めたばかりで経験はまだ2年に満たないが将来も溶接に携わるつもりで、すでに意中の企業も決めているという。

競技は9日の開会式に続いて行われた。審査は6月中旬までに行われ、7月25日に表彰式が行われる。両部門の優勝者は10月4・5日に富山県で開催される全国大会に出場する。

(「溶接ニュース」2025年5月27日付 12面より)

yousetsu_banner2.jpg

share SNSシェア
twitter fb