溶接ニュース2025年11月4日付【第3601号】

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溶接ニュース2025年11月4日付【第3601号】

■AW検定試験の実施方法など改定検定制度の合理化・効率化図る

 建築鉄骨溶接に特化した技量資格認定を行うAW検定協会(廣重隆明会長)はこのほど、「AW検定試験の第41次以降の改定方針」を発表した。近年、検定試験の受験事業所(工場)数と受験者数が増加し、協会側が派遣可能な人員だけでは対応が難しくなっている現状を受け、検定制度の見直しを進めている。関係他団体とも協議しながら検定の実施方法や試験内容の合理化・効率化を図る施策を順次実施していくとし、受験工場・受験者のみならず試験体の機械試験を請け負う指定試験機関にもメリットがある受験制度や試験問題の改定を目指すとの考えを示した。

 

■三立電器工業、中学生を対象に溶接など職場体験

 三立電器工業(大阪市大正区・藤本剛司社長) は、今年も2日間にわたり、地元・市立大正東中学校2年生を対象とした職場体験を実施した。同社に訪問した磯﨑俊成さんと山川陽生さんは溶接棒ホルダ製作を体験し、最後は自ら作り上げたホルダで溶接作業までを体験した。溶接を終えた磯﨑さんは「溶接は鉄と鉄を繋ぎ合わせるということは知っていたけど、初めて溶接を体験してL字型の鉄を溶接するんだと驚いた。あと、溶接は難しかった」と笑顔で話す。山川さんは「遮光面が想像以上に何も見えなくて驚いた」と初体験の新鮮な感動を口にした。

 

■スタッド溶接特集

 スタッド溶接は、一般的な溶接工法と異なり、溶接棒やワイヤを用いず、スタッド(ボルトやナットなど)そのものが溶接材となる。スタッドと金属板との間に発生させたアーク熱によって両方を溶かし、溶融した鋼板にスタッドを接合する溶接工法だ。産業としては、建築や土木を中心に、橋梁、自動車、板金といったさまざまな分野で活用されている。

■中国地区特集

 中国地区の基幹産業である造船業界は、新造船需要の増加傾向を受け、手持ち工事量は3~5年程度確保できているという。中国運輸局の2024年度末データ(2510月発表)によると、手持ち工事量は約790万総㌧・235隻(前年比1・8%増)。建造スピードを上げたいが人手不足であるため、造船各社の設備投資意欲は強い。

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