電子版ガスメディア2025年6月17日付【第330号】
【電子版ガスメディア6月17日付情報】
■AWI、新たな中期経営計画を発表
エア・ウォーター(AWI)は6月10日、2025年度から2027年度までの新たな中期経営計画「terrAWell30 2nd stage」を発表した。2027年度には営業利益1000億円を目指し、営業利益率は1.5ポイント高い8.5%、自己資本利益率(ROE)は1.2ポイント高い11%、投下資本利益率(ROIC)は1.5ポイント高い7%を目標に掲げる。
■冷媒にCO2を使用する設備の開発すすむ
冷凍機メーカーでは「グリーン冷媒」としてCO2を使用した冷凍機の開発を推進する。背景にはオゾン層を破壊する物質の生産と消費を規制する国際的な取り決めであるモントリオール議定書に基づき、フロンガスであるR22の国内生産が実質ゼロとなったことに加えて、同議定書の「キガリ改正」で代替フロンの生産と消費の段階的な削減を定められ、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)など代替フロンの使用制限が段階的に厳格化していることにある。
■サントリー、グリーン水素活用計画発表
サントリーホールディングスは6月11日、2025年内に稼働を予定する「やまなしモデルP2Gシステム」に先立ち、同グループの水素利活用に関する中長期計画「サントリーグリーン水素ビジョン」を発表した。サントリーグループは現在、山梨県および技術開発参画企業9社とともに、国内最大となる16メガワット規模の水素製造設備「やまなしモデルP2Gシステム」を建設している。稼働後、自社拠点であるサントリー天然水 南アルプス白州工場とサントリー白州蒸溜所への水素導入に取り組む。
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