電子版ガスメディア2025年5月20日付【第326号】
【電子版ガスメディア5月20日付情報】
■岩谷産業 植物由来液化CO2工場設立検討
岩谷産業は100%子会社泰国岩谷は、タイ国内での事業拡大を目指し、バイオエタノール由来の液化炭酸ガス(CO2)プラントの設立を検討中と発表した。製造される炭酸ガスは、大気中の炭酸ガスを光合成により吸収して成長する植物(さとうきび)を原料としたバイオエタノールの製造工程において発生する副生物である。従来の石油精製由来のものと比較して、温室効果ガス排出量の大幅な低減が見込まれる。
■高圧ガス工業ら、スマート浸炭の有効性実証
高圧ガス工業および、日立建機、日本テクノ、OWAサーモテックの4社はこのほど、油圧ショベルの減速機に使われる歯車の製造工程で浸炭炉から発生するCO2の直接排出量をゼロにできる「常圧スマート浸炭技術」の有効性を日本で初めて実証した。一般的なガス浸炭と同等の耐摩耗性や疲労強度の向上が確認されたことから今後、同技術の実装に向けて開発を継続していく考えだ。
■日本ALら、大容量水素輸送トレーラー実現へ
日本エア・リキード(AL)川崎重工業、水素バリューチェーン推進協議会、三井物産プラスチックはこのほど、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)より「水素輸送トレーラーの大容量化・低コスト化実現のための規制・基準適正化に向けた研究開発」の実施予定先に採択された。事業期間は3年間を予定している。
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