電子版ガスメディア2025年12月16日付【第354号】
【電子版ガスメディア12月16日付情報】
■水素エンジンR&Dセンター、利用の今と未来
常石グループでは2024年9月に、水素エンジン関連事業を展開するジャパンハイドロ(広島県福山市、神原宏達社長)が「水素エンジンR&Dセンター」を開所、今年の10月には、同社が供給する高出力の水素混焼エンジン、大容量高圧ガス水素ガス貯蔵および供給システムを搭載した、国内初の水素燃料タグボート「天歐」の引き渡しを行った。今回、同社の水素エンジンR&Dセンターを訪問し、水素エンジンの船舶等への利用の現状と今後について取材した。
■AWI、小型CO2回収装置を石炭採掘に導入
エア・ウォーターはこのほど、開発した小型CO2回収装置「ReCO2 STATION」を石炭採掘事業を行う釧路コールマインへ納入した。釧路コールマインは同装置を、推進中のCCUS(二酸化炭素の回収・利用・貯留)実証試験に活用する。ReCO2 STATIONは、ボイラ燃焼などの排ガスから高効率でCO2を分離・回収する。回収能力は1日当たり約0・4㌧。20フィートコンテナサイズの小型設計のため、狭いスペースにも設置可能。
■三菱重工、蒸気加熱式NH4分解で水素製造
三菱重工業は総合研究所長崎地区のパイロットプラントで、蒸気を熱源にアンモニア(NH4)を分解し、純度99%の水素製造に成功した。蒸気加熱方式によるパイロット規模での水素製造は、世界初となる。
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