電子版ガスメディア2025年10月14日付【第345号】
【電子版ガスメディア10月14日付情報】
■京大・北川進特別教授にノーベル化学賞/ガス貯蔵技術として活用進むMOF開発の功績
スウェーデン王立科学アカデミーは10月8日、2025年のノーベル化学賞を、京都大学高等研究院特別教授の北川進氏ら3氏に授与すると発表した。受賞理由は効率的なガス貯蔵技術としても活用の進む「金属有機構造体(MOF)の開発」。同研究はエネルギー、環境、医療分野など、現代社会の諸問題に対する新たな解決策を提供可能な有望性は国際的に高く評価されている。
■岩谷産業、FC船「まほろば」東京港で運航へ
岩谷産業はこのほど、水素エネルギー社会の実現に向け、東京都と共同で水素燃料電池(FC)船を東京港で運航する事業に関する協定を締結すると発表した。今回の協定に基づき、東京港で「まほろば」を運航し、一般の乗船を通じて水素エネルギーの魅力や環境負荷が低い船舶の有用性を広くPRする。運航開始は2026年度内を予定している。
■AWIの「地球の恵みファーム・松本」が完成
エア・ウォーター(AWI)は、長野県松本市で建設していた資源循環モデル施設「地球の恵みファーム・松本」を完成させ、2025年10月10日から本格稼働を開始した。同施設を拠点に地域の未利用バイオマス資源を活用し、エネルギー製造から農業、養殖までを連携させた地産地消モデルを構築。このモデルを基盤に他地域への展開も目指す。
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