福岡県溶協、高校教員向け溶接技術研修会 県内10校15人が溶接学ぶ
(「溶接ニュース」2025年9月16日付 14面より)
福岡県溶接協会は7月30日~8月1日の3日間、サンキュウリサーチアンドクリエイト(R&C)西日本能力開発センター(北九州市八幡西区)で第11回「福岡県高等学校教員溶接技術研修会」を開催。県内10校から15人の教員(昨年度7校13名)が集まり、実習を中心に被覆アーク溶接、炭酸ガス半自動溶接、ティグ溶接の基礎を学んだ。
(参加者と指導者一同)
開会式では同協会の萱島敏幸理事が「今回の研修で得たものづくりの喜びを若者に伝えてほしい」と挨拶。福岡県工業高等学校長協会の今井寿光北九州地区会長は「最近は高校生溶接競技会で当県の生徒が優秀な成績を収めており、教員の溶接指導力の向上が見られるようになってきた」と称賛した。会場を提供したサンキュウR&C西日本能力開発センターの森章所長は「当施設にはエアコン付きの休憩所と喫煙所を設けている。研修に熱中する先生方が多いが、熱中症に十分注意してマイスターから溶接の勘所をつかんでほしい」と激励した。
研修会は猛暑の中、適宜休憩を取りながら各種溶接の基本を学んだ。研修最終日には、参加者らが最高の作品を見せ合い、意見交換を行った。N-2Fの資格を取得できるレベルまで上達した教員もおり、大きな成果を上げた。
(「溶接ニュース」2025年9月16日付 14面より)