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7校21人の高校生参加 神奈川溶協、アーク溶接技能研修会

溶接高校生
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(「溶接ニュース」2025年9月16日付 14面より)

神奈川県溶接協会は7月29―31日の3日間、日本溶接技術センター(川崎市)で「アーク溶接技能研修会」を開催。同研修会は神奈川県で溶接を学ぶ高校生を対象としているもので、今回は7校21人の高校生が参加した。

集合写真.jpg(参加者関係者一同) 


3日間で高校生が学ぶ内容は以下だ。1日目は「溶接の基礎知識」の座学の後、溶接実習「アークの発生の仕方」「ビードオンタッチアーク法・ストリンガービード法・ウィービング法」。2日目は「ストリンガービード法・ウィービング法」を中心とした溶接実習。3日目は「1日目・2日目の復習」と「各自が課題に思う溶接技術について集中練習」。

被覆アーク溶接の実技の様子.jpg

(被覆アーク溶接を学ぶ生徒たち)

研修会中、参加した高校生は、積極的に講師に質問する姿が見受けられ、終始、真剣なまなざしの中、各自が溶接技術を大きく向上をさせた。参加者の声は以下。

青柳蓮さん(神奈川工業2年)
3日間で電流調整の方法と重要性を学んだ。旋盤と比較して溶接は個性がでるため面白い技能だ。高校卒業後は進学する予定だ。

永山竜駕さん(神奈川工業2年)  
父が溶接士で溶接に興味を持った。3日間で適正な溶接姿勢について学んだ。将来は決めていないが、溶接は就職の幅を広げると考えている。

鎌田知也さん(神奈川工業1年)
2年生になると溶接の授業があるため、それに備えた訓練のつもりで参加している。溶接トーチと鋼板の距離を一定に保つのが難しい。
 
宮内愛莉さん(藤沢工科3年)
担任の先生に誘われて溶接を始めた。大きな理由なく始めた溶接だが、将来は特殊車両に関わる溶接士になるという夢ができた。
 
戸田翔梧さん(藤沢工科3年)
3日間で裏波を出す方法を学んだ。二つの鋼板の幅を広げた方が良いと指導され、実践したら裏波が出るようになった。

佐藤開都さん(神奈川総合産業2年)
3日間で今まで気付くことがなかった溶接作業のポイントを数多く把握できた。溶接士になるかは未定だが、製造業に従事したい。
 
荒木千歳さん(川崎工科2年)
友人に機械部に誘われて入部し、部活動で溶接に触れた。3日間で基礎から実践まで一貫した溶接指導を受けられたのは、良い経験だ。
 
佐久間凛さん(川崎工科1年)
溶接の授業が楽しかったので、溶接士は将来の選択肢の一つになった。3日間練習して、1層目の溶接時に溶接棒と鋼板の距離が近すぎたことがわかり、改善することができた。
 
御代川昴汰さん(平塚工科1年)
面白そうだと思い始めたが、将来は自動車メーカーで溶接士として働くのが夢になった。3日間、手を動か
す速度に注意して練習した。
 
有馬佑海さん(平塚工科1年)
もともと溶接に興味があった。業界は決めていないが、将来は溶接士になりたい。3日間で溶接棒の角度調整やトーチの握り方などが上達した。
 
金丸遙志さん(平塚工科3年)
1年生の引率で参加した。指導する側にまわるのは初めての経験で勉強になった。溶接ではなく電気整備の企業への就職が決まっている。
 

(「溶接ニュース」2025年9月16日付 14面より)

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