関東甲信越・北陸高校生溶接コンクール 選手27人が技量競い熱戦
(「溶接ニュース」2025年5月6日付 1面より)
第15回関東甲信越高校生溶接コンクール同時開催北陸高校生溶接コンクールが4月26日、東部地区溶接協会連絡会の主催、日本溶接協会東部地区溶接技術検定委員会、北陸地区溶接協会連絡会、関東地区工業高等学校長会、北信越工業高等学校長会の共催、日本溶接協会の後援、産報出版の特別協力のもとに神奈川県川崎市の日本溶接協会溶接技術中央検定場で開催された。関東甲信越地区と北陸地区の各溶接協会指定機関から推薦された全27人の選手が参加し、同コンクール入賞とものづくりコンテスト全国大会への出場権をかけて熱戦を繰り広げた。
(競技に臨む参加選手)
同コンクールは高校生が溶接技能を競うことによって日本のものづくりを支える溶接技能の普及を図り、製造業の担い手育成を支援することを目的とし、併せて「高校生ものづくりコンテスト全国大会」溶接部門への関東、北信越両ブロック代表者を選抜する。2010年の初開催以来今回で15回目を数える関東甲信越高校生溶接コンクールに2021年からは北陸高校生溶接コンクールが合流して同時開催の形式となった。今年は関東甲信越1都9県の11指定機関が推薦する20校21人、北陸3県の3指定機関が推薦する4校6人の選手がエントリー。各選手は学業や部活動で忙しい合間を縫って溶接技量の向上に励んだ練習の成果を結果につなげるべく真剣な面持ちで競技に臨んだ。
競技種目は被覆アーク溶接の部のみ。競技課題は溶接技能者評価試験N-2F相当の手溶接・中板(SS400,板厚9ミリ)の裏当金なし・下向突合せ継手とし、最終層は各パスとも競技材の中央部にある指定範囲内でビードを継ぐ。会場では2班に分かれて競技が行われ、本番特有の緊張感が漂う中、選手はこの日に向けて鍛錬を重ねた腕前を発揮して技量を競いながら30分の制限時間内で競技材を仕上げていった。
競技を終えて提出された競技作品は、日溶協東部地区検定委員会が外観試験(表裏両面)の審査を当日中に行い、内部検査として曲げ試験(同)の審査を後日実施。両試験の結果による加点と溶接作業・服装・不安全行為など実技審査項目の減点を踏まえて採点し、5月13日に最終的な順位を決定する。優秀な成績をおさめた選手の中から11月に徳島県で開催される第25回高校生ものづくりコンテスト全国大会溶接部門に関東ブロック、北信越ブロック代表として各11人が出場権を得る。
<ご協力に御礼>
産報出版から、第15回関東甲信越高校生溶接コンクール同時開催北陸高校生溶接コンクールの開催に当たり、機材・賞品にご協力いただいた企業・団体様に本紙面を通じ御礼申し上げます(以下、協力企業・団体、順不同・敬称略)。
【会場提供】
日本溶接協会溶接技術中央検定場
【機材・賞品協力】
神戸製鋼所/日鉄溶接工業/東部地区溶接協会連絡会/日本溶接協会東部地区溶接技術検定委員会/産報出版
(「溶接ニュース」2025年5月6日付 1面より)