長野県最高の溶接技能者決まる 第63回長野県溶技術コンクール表彰式

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長野県溶技術コンクール表彰式

5月8日、長野県工業技術総合センター(長野市)に県内の習熟した技能を持つ溶接士が集まり、第63回長野県溶技術コンクールの表彰式を開催された。

同コンクールは被覆アーク溶接の部(手溶接)、炭酸ガス半自動溶接の部(半自動)の2種目で、県内の溶接士41人が溶接技能を競ったものだ。

今回のWelding Mateでは、表彰式の様子を取材した。

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授賞式の様子と入賞者

今回、長野県の最優秀賞に輝いたのは手溶接が小林航大選手(羽生田鉄工所)と、半自動が望月昭太選手(前田鉄工所)。

両選手は10月4・5日に富山県で予定されている全国溶接技能競技会に長野県代表として参加する。

表彰式の冒頭、長野県溶接協会の羽生田豪太理事長は、「表彰式に合わせて、過去、長野県代表となった企業・選手を見直した。私が代表を務める羽生田鉄工所が数多く優勝・入賞者を輩出していた時代、結果が残せていない時代があり、改めて溶接技能は一朝一夕では身につくものではないと感じている。優勝者・入賞者は蓄積してきた技術を後進に伝え、長野県の溶接産業を盛り上げてほしい」と挨拶。

羽生田理事長.jpg羽生田理事長

審査報告では花岡健一審査委員長が「初参加の選手も多かったため、手がけた溶接作品の平均点が前回大会よりも低い。また、競技会中に15件の不安全行為が見られた。各自が自身の溶接作品を見直し、安全かつ更に高いレベルを目指してほしい」と話した。

花岡審査委員長.jpg花岡審査委員長

その後、賞状・トロフィーの授与の後、来賓祝辞、受賞者を代表して羽生田鉄工所の小林氏より「今回の受賞を糧により一層の技術向上と後進の育成に務める」と挨拶があり、閉会となった。

小林氏の挨拶.jpg小林選手の挨拶

各部の入賞者は次の通り(敬称略)。

【手溶接】
▽最優秀賞=小林航大(羽生田鉄工所)
▽特別優秀賞(産報出版賞)=稲葉大地(前田鉄工所)▽優秀賞=川添宏平(赤羽鉄工)▽優良賞=青木淳(ヤマウラ)、清水凌輔(前田鉄工所)
【半自動】
▽最優秀賞=望月昭太(前田鉄工所)
▽特別優秀賞(産報出版賞)=酒田亨(羽生田鉄工所)▽優秀賞=植木千広(角藤)▽優良賞=内藤大樹(角藤)、鈴木翔大(ヤマウラ)、桐嶋知生(ヤマウラ)
【団体の部】
▽優勝=長野溶接工業会▽2位=上伊那溶接協会

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