今治造船(株) 作業服を30年ぶりに刷新 「溶接時の防護と通気性が両立する新素材」

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今治造船は2025年4月1日、約30年ぶりに造船現場の溶接工程などで着用する作業服を刷新した。

新作業服の導入にあたり、同社では社内の若手メンバーを中心にプロジェクトチームを結成し、作業服を開発した。

造船所の現場では、溶接作業時に火の粉が飛び散ることがあり、近年の気温上昇により熱中症のリスクも高まっている。

従来の作業着は通気性の高い綿100%が主流であったが、新しい作業服では今治造船独自の調査に基づき通気性と防護性を両立させた新しい素材を適用した作業服となっている。

新しい作業服には、燃えないボタンや火の粉が服に残らない縫い合わせを採用した。

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また、腰部分の生地を伸び縮みする形にして伸縮性を持たせ、動きやすさを向上させるなどの機能も施されている。色は従業員のアンケートにより決定し、熱を吸収しにくい色を採用しつつ、今治造船のコーポレートカラーである緑色をあしらっている。

新しい作業着は、火炎や溶接作業から防護するための作業服として日本産業規格が定めているJIS T8128およびJIS T8129の要求事項を満たす機能を有する。

また、それぞれの作業服にはバーコードで紐付けられることにより、作業着に穴が開いた場合などのデータを分析し、弱点を特定して改良につなげることが可能となっている。

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