ヒガ・アーツ&メタル  中HSG社製のFレーザ日本1号機

レーザ加工
twitter fb

各種鋼材の販売・加工および製作コーディネートを手掛けるヒガ・アーツ&メタル(東京・大田区)は、中国のHSG社製ファイバーレーザ加工機を導入。縦横1250mmのテーブル仕様で、板厚6mmまでの薄中板を対象に一品一様の試作品を含む細かい小ロット短納期・即納ニーズに応えていく。現在、最終調整を進めており、本格稼働体制が確立される。

HSG社は昨秋、日本市場に本格進出し、それに合わせて日本向けモデル「HL1212GS」(発振器出力は米IPG社製3kw)を開発・商品化している。その第1号機が、今年、ヒガ・アーツ&メタルの生産拠点である城南島オフィス(大田区)に設置した。


今回、同社では老朽化していたタレットパンチプレスを撤去し、その跡地に据え付けた。経年劣化によって稼働が不安定だったことに加えて(1)最近の受注内容が小物化し4×8材をフルに使用するケースが減っていたこと(2)受注ロットが細かく、レーザ特性が生かせること(3)厚物対応力が増すこと――などがレーザ導入の背景にある。パンチプレス機では軟鋼で3.2mm、ステンレスで3mmまでだったが、レーザでは6mm(最大16mm)の切断が可能だ。


最新鋭設備ということもあり「切板の品質・精度も高く、高速で安定加工する点とあわせて他の同等機種と比べて初期投資額が安価な点も、導入の判断となった」(古畑隆政専務)。同社がレーザ加工機を導入するのは初めてのため調整・試運転およびオペレータ教育を入念に行い、現在は一部営業運転しながら本格操業開始を控える。

軌道にのれば「HL1212GS」の実機見学も積極的に受け入れる姿勢だ。

share SNSシェア
twitter fb