KHK、プラントDXを支援 VR型構内図をベースに活用

非破壊検査
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 危険物保安技術協会(KHK)は、高圧ガスプラントなど危険物施設のDX推進技術について日本エヌ・ユー・エス(東京都新宿区)やブラウンリバース(横浜市西区)と共同研究を進めている。KHKは2社が提供するデジタルシステムの導入について技術支援という形でプラントメーカーなどの相談にも乗っており、既に大手プラント会社数社からも引き合いがきている。

危険物施設の事故件数は近年、増加傾向にある。このため実災害に即した警防活動支援ツールとして使用でき、シナリオ非提示型の図上演習など実践により的確な防御活動を学ぶことができる防災教育・訓練ツールの提供が望まれてきた。先ごろKHKが開発したVR型構内図をベースにして日本エヌ・ユー・エスは米国AMMI社開発のソフトウェアPRISMを活用し、電子版消火計画「PRISM火災戦略AI」を構築。石油コンビナートの防災・保安活動のデジタル化・高度化推進を提案している。

KHK企画課では「現状、石油化学プラントメーカーなどを中心に数社から引き合いがきている」としたうえで「新規にプラントを建設するメーカーは少ないが、写真データを活用して既存施設の3Dプラントへの置き換えなども可能となっている。実際の現場で行った点検データと3Dデータとの紐づけなどはプラントメンテナンスにおける効率化にもつながっていく」としている。

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