溶接ニュース 2021年6月1日付、第3388号

21/06/01

■溶接事業者のDX、工程の「見える化」がカギに
未来の産業界を支える技術として高い注目を集めるDX(デジタルトランスフォーメーション=最新のデジタル技術を駆使した、デジタル化時代に対応するための企業変革)。しかし、昨年末の経済産業省の「DXレポート2」によると、国内企業のDX着手割合は5%程度であり、特にデジタル化が進みにくいとされる製造業者は5%満たないことが想定される。その一方、中堅規模でありながら積極的にDX化を進める溶接事業所もみられる。DXによって「いつ」、「どこで」、「誰が」、「何をしたか」など、いわゆる生産工程の「見える化」を図ることで成果をあげる各社の取り組みを紹介する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■特集・全溶連2021「全溶連、保安への歩みは緩めず!」
全国高圧ガス溶材組合連合会(深尾定男会長)は、今年度も高圧ガスを取り扱う事業者の責務でもある保安確保のためのユーザーへの周知や長期停滞容器などをはじめとした放置容器問題について会員相互に連携し、自主保安の徹底に努めている。全溶連では昨年来の新型コロナウイルスの感染拡大の影響を考慮して、今月4日に新大阪で開催を予定していた第78回社員総会は出席者への安全を第一に考え、開催中止とする苦汁の決断に至った。緊急事態宣言の発令、延長となり、昨年以上に長期化すれば、いよいよ廃業を決断する企業が顕著に増加することは明らかであり、高圧ガス事業者にも大きな影響となって表れる。一方でコロナ禍にあっても保安への取り組みは緩めてはいけない。全溶連のあるべき姿や今後の全溶連の活動方針などについて深尾会長に聞いたほか、次世代の若手経営者らによる座談会や次なるビジネスから見えてきた溶材商社の可能性について特集する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■阪大、IHI、ハノイ工科大と連携協定締結
大阪大学接合科学研究所(接合研)、IHI、IHIインフラストラクチャーアジア(IIA)、ハノイ工科大学機械工学部の4者は、ベトナムの溶接技術や研究人材育成を目的として連携協定を締結。連携拠点の調印式典を5月24日、ハノイ工科大学の会場とオンラインを併用して行った。接合研は、2016年7月からハノイ工科大学機械工学部溶接学科内の接合研オフィスに教員を駐在させ、ベトナム国内の溶接・接合技術の強化と人材育成に取り組んでいる。インターシップ制度も行い、学生や現地日系企業との相互交流も進めてきた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■焦点・Rグレードファブの経営施策(光進工業)
コロナ禍や米中貿易摩擦などにより、多くの製造業が転換期を迎えている。しかし事業を転換するための技能者やマンパワーの不足が中小溶接事業者にとっては大きな課題だ。そんな中、富山市で8人の従業員を変えることなく溶接を軸に事業を転換して、順調に売上の確保し続けているのがRグレードの鉄骨ファブリケーター光進工業(杉田綱良社長)だ。時代に合わせて得意分野を最大化する経営施策を取る同社のものづくりを取材した。

TOP画面へ

お勧めの書籍