溶接ニュース 2021年5月11日付、第3385号

21/05/11

■補助金・助成金で事業強化、溶接ロボットなど導入し活路
コロナ禍の中、国内製造業は厳しい状況が続く。特に資金力や人員に制限のある中小企業は満足な設備投資が困難となり、企業活動の維持や収益の確保に苦戦を強いられている。このような中、ものづくり補助金をはじめとした補助金・助成金制度を用いて活路を見出す中小企業も多数存在する。また、多くの助成金は年に複数回の申請時期があるため、情報収集を日頃からこまめに行い準備を整えておくことも重要だ。コロナ禍の中、積極的に補助金を活用しようとする企業姿勢が大きく業績を左右すると言えそうだ。
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■特集:働き方改革
昨年より続くコロナウイルスの感染拡大の影響は、製造業者だけでなく世界中で多くの働き方に変化をもたらした。例えば、対面性のある業務が縮小されてリモートワークが増加、セミナーや展示会がオンラインでの開催となるなど、働き方は大きな変革期にある。そんな中、コロナ禍とは別に2019年4月1日に厚生労働省から施行された「働き方改革関連法」についても企業や雇用主は対応を忘れてはいけない。働き方改革の主なポイントは、?時間外労働の上限規制、?年次有給休暇5日の確実な取得、?正規雇用労働者と非正規雇用労働者の間の不合理な待遇差の禁止(同一労働同一賃金)――などとなっており、適用開始時期は大企業と中小企業で異なるものの、今年4月からは全企業で運用を開始しなければならない。特に?については大企業が19年4月1日から、中小企業が昨年4月1日から適用しなければならない。?企業規模を問わずに19年の4月1日より適応。?は大企業が昨年4月1日、中小企業は今年の4月1日からの適用となる。
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■特集:暑熱対策
夏季の作業は暑熱環境下で行われることが多いのに加えて、溶接士は長袖・長ズボンの溶接服や安全対策の保護具などを着用する必要がある上に、屋外では太陽光から、屋内でも大きさや板厚によっては溶接構造物自体が熱源となり輻射熱を放つ場合も見受けられるなど暑熱ストレスが非常に高く、入念な対策が必要となる。そのため、溶接事業所が溶接士に備品として空調服などの暑熱対策製品を支給するなど現場では様々な対策が行われており、各メーカーによる溶接士向けの暑熱対策製品の開発も進む。消防庁の統計によると2020年の6月から9月の全国における熱中症による救急搬送人員の累計は 6万4869人と3年連続で6万人を超えた。溶接士は日頃からスパッタなど熱がある現場で作業することが多いため、暑さを我慢してしまう傾向があるというが決して無理はせず、こまめな水分・塩分補給と風通しが良く、涼しい場所での休憩を心掛けてほしい。
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■特集:建設機械の溶接・切断技術
インフラ整備や資源開発に欠かすことのできない建設機械。代表的な製品である油圧ショベルをはじめ、クレーンやダンプなどその種類は多岐にわたる。用途によりサイズの幅も広く、例えば油圧ショベルでは小規模な工事などで用いられる機械質量1?未満のミニショベルから、鉱山で使用される数100?クラスの超大型機種まで存在する。建設機械は溶接構造物の比率が高いため、溶接時間を短縮するために高電流化・高能率化が進められてきた。一方でICT建機など高付加価値化が進むにつれて外観への要求も高まり、さらなる低スパッタ化も求められている。本特集では、建設機械の溶接関連技術や関連トピックスを紹介する。

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