溶接ニュース 2021年4月27日付、第3384号

21/04/27

■鹿島建設、鉄骨現場溶接ロボで超狭先溶接実現
建設業界では、現場溶接における高能率化や生産性向上への要求を背景に、従来より狭い開先幅で溶接を行う狭開先溶接の動向に注目が集まっている。溶接中のトーチの動きをはじめ、高い技量や溶接管理が求められるため実適用が難しいとされていた。そのような中、鹿島建設は汎用型の可搬型ロボットを用いた自動溶接技術を開発。4月13日、首都圏の建設中の鉄骨溶接にロボットを適用したと発表。開先角度0-5度の超狭開先溶接を実現した
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■技術レポート・日立造船、熱交換器管端溶接部のフェーズドアレイUTシステム
フェーズドアレイ超音波探傷法??。複数の振動子を組み合わせた構造の探触子を持ち、一度に様々な角度、焦点距離、焦点サイズに超音波を発生させることができる。このため従来の単一振動子の探触子では異なる角度ごとに何度も試験体を検査しなければならなかったが、フェーズドアレイ超音波探傷法では超音波の反射を2次元画面で表示するため、従来技術と比較してきずの検出力やサイジング精度など大幅に向上することができる。このフェーズドアレイ超音波探傷法を熱交換器の管端溶接部の検査に応用。欠陥検出性能の向上と検査時間の削減を実現したシステムの開発について、日立造船機械事業本部プロセス機器ビジネスユニット技術部アフターサービスグループの平田健一グループ長に話を聞いた。
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■企業が高校生に溶接実習
技能伝承の担い手として若手溶接士をどのように雇用・育成していくかという課題解決に向けて試行錯誤する溶接事業所も少なくない。企業が高校に出向き溶接実習を行うという方式で若い世代に溶接に対する興味を持ってもらう活動が実を結ぶ事例もある。また、高校生の溶接競技会に参加する高校へ地元の企業が出前授業として事前指導を行う地域も多く、その指導で高校生が溶接士となるきっかけとなるケースもあるようだ。企業は自社の高度な溶接技能や溶接に携わる仕事への誇りを伝えることはもちろん、若者が興味を持つ取っ掛かりとして溶接棒を模したポッキーを用意するなど様々な工夫凝らして実習を開催している。
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■補助金・助成金特集・有効活用で効果的な設備投資を
国内の製造業は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、厳しい状況が続く。溶接・切断関連ユーザー各社では、業績の足踏みや先行きの不透明感から2020年度に計画をしていた設備投資を先送りにするケースも見られる。そのような中、有効な設備導入手段の一つとなるのが、各種補助金・助成金の活用だ。ものづくり産業の競争力や事業の継続を支えるための各種補助金・助成金が政府や自治体によって行われている。これらの助成金は、年に数度の募集が行われるのが一般的。電子申請の事前準備も必要となるなど、最新の情報をとらえておくことが重要だ。代表的な補助金・助成金や実際の導入事例、製品情報を特集する。

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