溶接ニュース 2021年4月20日付、第3383号

21/04/20

■2022国際ウエルディングショー始動 史上最大規模目す 
我が国溶接界の一大イベントである「2022国際ウエルディングショー」(主催=日本溶接協会、産報出版)が来年7月の開催に向けて動きだした。4月13日、東京・千代田区のステーションコンファレンス万世橋で第1回運営委員会(委員長=西尾一政九州工業大学名誉教授)が開催され、会期、テーマならびに国際溶接学会(IIW)との連携など企画概要が決定した。今回は国際溶接学会(IIW)22年次大会・国際会議と同時開催になる。開催テーマは、「日本から世界へ 溶接・接合、切断のDX革命-製造プロセスイノベーションの到来-」。DX(デジタルトランスフォーメーション=最新のデジタル技術を駆使したデジタル化時代に対応するための企業変革)による将来を見据えた溶接・接合関連技術の展示会を目指すことになる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■ダイヘン・阪大に文科大臣賞
 文部科学省は4月6日、2021年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を発表。ダイヘンと大阪大学の共同研究により開発した、埋もれアーク溶接システムによる厚板溶接技術が、科学技術賞(開発部門)を受賞した。受賞者はダイヘンの上山智之、惠良哲生、馬塲勇人、大阪大学接合科学研究所の田中学の4氏。業績名は「厚鋼板溶接を革新する高能率埋もれアーク溶接システムの開発」。「埋もれアーク」は、溶接時のアークを溶融金属の表面より深い位置で発生させることで、深い溶込みが得られる現象で、これまではアークが不安定になることから実用化が困難とされていた。ダイヘンは大阪大学との共同研究により、独自の制御技術を開発することで、埋もれアークの安定化と、深溶込み溶接の品質確保を可能とした。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■視点・世良鉄工、溶接工程9割を自動化
 「厳しい品質基準の製品をムラなく生産できるため、品質向上と生産性向上が進め、省力化で残業も減少し、従業員にとって働きやすい環境が構築され、人材定着やリクルート強化に繋がる」と自社の自動化・省力化について語るのは鋼製床下梁や建築金物の製造および、鋼構造物の製作を手掛ける世良鉄工(北海道上川郡当麻町・旭川溶接協会協会員、三上正幸社長)の三上社長。同社では溶接ロボットによる炭酸ガスアーク溶接など工程の自動化を進めることで品質や生産性を高めるだけではなく、タブレットでデータ入力ができる自社アプリなどソフトウェアも整備することで自動化や省力化の効果を向上させ、社員の残業時間を大幅に削減するなどの成果をあげている
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■炭酸ガス特集
溶接に欠かすことができない炭酸ガス。原料ソースの枯渇が進む中、メーカーにとっては技術革新やさらなる効率的な生産体制の構築が求められている。また、炭酸ガスは、溶接をはじめとする製造業のほか、医療や食品加工など幅広い業種で使用されており、今や人々の暮らしになくてはならない。供給する側のメーカー各社は原料ガス供給拠点の統合や再編による良質なガスソースを得ることが難しくなっている。
本特集では、工場ルポのほか、主要メーカーにコロナ禍における業況や需要期を迎える今後の見通しなどについて聞いた。

TOP画面へ

お勧めの書籍