溶接ニュース 2021年4月6日付、第3381号

21/04/06

■日溶協マイスター決まる
第2回日本溶接協会マイスター(日溶協マイスター)の認定者7人が3月30日に発表された。日溶協マイスターは優秀な溶接技能を持ち、技能伝承や溶接教育に貢献した者を日本溶接協会が認定する制度。認定式は6月9日に都内で行う日溶協総会後に行う予定。日溶協マイスターは「客観的に評価ができる高い溶接技能、および溶接界への顕著な貢献活動実績を有する者」。溶接または、マイクロソルダリングを対象とし、申請時に、溶接またはマイクロソルダリングの経験が20年以上あり、かつ実務に15年以上従事していることを必要とする。また、現役の技能を持ち、技能を持つ者の模範となり、マイスター認定後も相当年数の活躍と技能の伝承に積極的であること――などを要件とする。
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■フレッシュマン講座
新年度に入り、溶接関連事業所では多くの新入社員を迎える。「溶接」には多くの溶接法や周辺技術があり、材質や板厚が異なる製品ごとに適切な溶接条件や施工法が求められる。また適切な作業保護具の使用など、安全に関する知識も欠かせない。溶接・切断技術は、建築、造船、自動車、プラント機器からデジタル機器など、産業用途から身の回りの生活用品に至るまで様々なところに利用されている。溶接法によって使用する溶接機が異なり、大量生産でのロボット化も進む一方、熟練溶接士の高度な技能が必要な個所も多く、作業環境の違いによっても溶接技術は大きく変化する。本講座では新入社員をはじめとする溶接初心者向けに溶接・切断の基礎をQ&A形式でわかりやすく解説する。
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■視点・多能工化と溶接教育
昨今の製造業は多能工がキーワードだ。しかし複数の確立した技能を持ち合わせるためには、当然ながら職人が一つの技能習得にかける時間が減少する。そのため、これからの製造業者は漠然と多能工を求めるのではなく、技能者に対して「技術のポートフォリオ」を定めていくことが大切になる。一方で、機械化や数値化が特に難しいとされる溶接技術を含む多能工を育成する場合、溶接技能レベルの維持を図りつつ、ポートフォリオが組みにくいのが経営者や現場責任者の頭を悩ませる種となっている。
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■広田鉄工所、若手主体で競技会参加
広田鉄工所(千葉県木更津市、廣田二郎社長=千葉県溶接協会会長)に所属する溶接士としての経験が4年以内という成長株の3人が2月に開催された千葉県溶接協会主催の千葉県溶接技術競技会(以下、競技会)に参戦した。溶接競技会に参加することで出場選手の溶接技能向上に向けたモチベーションが高まることはもちろん、自社を超えて隣接する他社工場にまで影響を与えている。同社では技能や技術向上などの教育を若手自身が主体となり決定するボトムアップ式の技能伝承に取り組んでいる。

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