溶接ニュース 2020年7月14日付、第3346号

20/07/14

■日本溶接協会20年度総会、認証事業・人材育成に注力
日本溶接協会(粟飯原周二会長)は7月8日、東京・千代田区の溶接会館で2020年度定時総会を開催した。粟飯原会長は新型コロナウイルス感染拡大に関し、「認証事業を中心に協会事業の重要性を再認識した」(粟飯原会長)と述べ、溶接界の人材育成などに改めて注力する方針を示した。2020年度事業計画は重点課題として溶接業界の人手不足に取り組む。「若年者の取り込み、溶接女子の拡大、外国人の受け入れ」を重点的に実施する。また就職氷河期世代の支援や金属3D積層分野の委員会設立など新たな取り組みを行う。
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■吉橋興業、ニッチな溶接工事で実績重ねる、安全教育を徹底
東京スカイツリー、羽田空港、六本木ヒルズ、渋谷ヒカリエ、横浜赤レンガ倉庫など、数々の有名建築物の施工に携わっている吉橋興業(東京・世田谷区、吉橋厚司社長)は、金属工事全般を請け負う専門工事業者。中でも石壁などをつくるための下地工事というニッチな市場に目を向け、順調にシェアを獲得。「人こそ資産」(吉橋社長)であることから現場に出る技能者には全員にJIS溶接技能者資格を習得させるなど、技能教育に力を入れる。また、高所でのアーク溶接が主体の下地工事においては個々の安全対策はもちろん、周囲に対する安全確保も欠かせない。そのため、新人にも安全面での教育は徹底しており、1人に対して1人の専属教育担当者が配置する。
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■日本溶接協会、氷河期世代向け短期資格等習得コース創設
バブル崩壊後の就職難に見舞われた「就職氷河期世代」を対象とする政府の就労支援が本格化する。厚生労働省は、就職氷河期世代の安定的な就労の促進を図ることを目的に「就職氷河期世代の方向けの短期資格等習得コース事業」を創設し、今年1月、業界団体等を対象に企画競争の公募を開始した。これを受け、日本溶接協会では溶接技能資格取得を目的とした技能教育が同事業の趣旨に合致すると判断し、積極的に協力する事業企画を提案していたがこのほど、同事業の受託について厚生労働省と正式に契約を締結した。
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■全国軽金属溶接競技会優勝者インタビュー・福永航大氏(三菱電機伊丹製作所)
「この競技会のことをずっと気に掛けて励ましてくれた鹿児島の母が、『優勝』を誰よりも喜んでくれて感慨ひとしおでした」と語るのは、福永航大氏(三菱電機伊丹製作所)。
同氏は昨年10月、神奈川県川崎市で開催されたアルミニウム溶接の技能を競う第45回全国軽金属溶接技術競技会・第3種の部「ティグ溶接=板厚3?立向突合せ、板厚8?横向突合せ」で初出場・初優勝の快挙を成し遂げた。同氏は鹿児島県出身の23歳で、現在は車両電気機器組立作業を担当し、主にアルミ合金やステンレス鋼のティグ溶接を行い、その技量を着実に積み上げている。

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