溶接ニュース 2020年6月30日付、第3344号

20/06/30

■溶接設備、過半が老朽化、2020年ものづくり白書で溶接事例
 設備導入から15年以上経過している溶接機・溶断機の比率が、1994年調査時の約3割強から、2018年では5割弱まで達していることが判明し、10年以上を入れると約7割に達しているなど、溶接機の老朽化率が進んでいることが浮き彫りとなった。政府がこのほど発表した2020年版ものづくり白書(ものづくり基盤技術の振興施策)によると、2018年12月の日本機械工業連合会の調査では、金属工作機械、第二次金属加工機械、鋳造装置では、5割から8割以上の設備が導入から15年以上を経過していることが明らかとなり、ものづくり産業における設備の老朽化が大きな課題になっている。
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■特集・大阪大学接合科学研究所「溶接文化をつむぐ」
 我が国溶接研究の総本山ともいえる大阪大学接合科学研究所。溶接科学に関する研究、教育のみならず、溶接を一つの文化と捉え、後世に向けて溶接文化を育くみ、伝承し、さらには広く世の中に溶接の重要性、面白さを伝えるためのさまざまな取り組みを展開している。その中で、4月に開催を予定していた2020国際ウエルディングショーでの特別企画「春の溶接まつり」においては同研究所がモットーとする「溶接文化の継承」が中心企画であった。溶接を広く世の中に知ってもらうことは我が国製造業における今後の発展にとっては非常に重要なことである。このたび、「溶接文化をつむぐ」と題して大阪大学接合科学研究所を特集する。
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■東南アジアにJIS認証普及へ、日溶協、経産省事業委託
 日本溶接協会は6月18日、経済産業省の国際標準化事業「JIS規格に基づく溶接技能者の資格認証システムの東南アジア各国への導入と普及」を受託したと発表した。同事業は東南アジア諸国にJISに基づく溶接技能者認証制度を普及させる事業の実行可能性を調査するもの。調査項目は▽アジア諸国におけるJIS溶接技能者認証システムのニーズ▽アジア諸国におけるJIS認証システム導入のための試験機関候補▽試験機関候補の技術力の調査と評価▽サプライチェーンを含めた技術的課題抽出と解決策の策定▽日本の溶接関連企業のアジア諸国における競争力▽JIS溶接技能者認証システム普及による日本の溶接関連企業の競争力向上への影響―の6項目。調査結果に基づき現地導入計画を立案し、2021年度からの導入作業につなげる。
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■iーShipping補助金採択事業発表、溶接ロボット開発など8件
  国土交通省は6月9日、造船工程における生産性向上を目的に実施している海事生産性革命(i?Shipping)を推進する2020年度革新的造船技術研究開発補助金の採択事業を発表。NCデータ準備が不要な溶接ロボットの開発(ジャパンマリンユナイテッド)など8件が選ばれた。主な採択事業の概要は次の通り。▽NCデータ準備が不要な溶接ロボットの開発(ジャパンマリンユナイテッド)▽MRシステムを用いた艤装品取付け作業の効率化に関する研究開発(三菱造船)▽舶用プロペラに特化した鋳型造形ロボットの開発(ナカシマプロペラ)▽BOM・物量情報のグラフデータベース化によるインテリジェント工程管理システムの開発(川崎重工業)
 

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