溶接ニュース 2020年5月26日付、第3339号

20/05/26

■熟練技能の習得に新たな動き  溶接技能のデータ化
熟練溶接士の不足の解消に向けて短期間で熟練技能を身に付けるような教育態勢が求められる中、溶接技術をデータ化することで対応する動きが出てきた。日立建機(東京・台東区)は溶接士の動きをカメラで撮影するなどしてデータ化し、若手の教育に活かすシステムに取り組む。パナソニック(大阪府門真市)は熟練溶接士がティーチングした動きを溶接ロボットに応用する。中小企業のノースヒルズ溶接工業(東大阪市)は自社にいる熟練溶接士のデータ化に取り組んでいる。技能伝承が難しくなる中、「技術のデータ化」が大きなトレンドになっている。
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■フジムラ製作所・清潔で働きやすい板金工場へ
働き方改革関連法への対応や雇用確保への対応を背景に中小企業においても労働環境改善に力を入れる動きが広がっている。溶接加工やレ?ザ加工などの精密板金技術でステレンス製品を中心に製作するフジムラ製作所(埼玉県川口市・藤村智広社長)の工場にはスピーカーから溶接作業中にも有線放送のヒットチャートが流れる。藤村社長は「町の板金工場は溶接機や加工機の機械音、グラインダーで金属を削る轟音だけが鳴り響くというイメージが世間にはある。若い世代に製造業に興味をもってもらうためにイメージを変える手段の一つとして有線放送を工場に流すようにした」と語る。
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■IIW年次大会 7月にオンラインで開催
IIW(国際溶接学会)は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、当初シンガポールでの開催を予定していた2020年度の年次大会を7月15日から25日までインターネットのオンライン上で開催する。オンライン上の会議は、IIW本部(イタリア・ジェノバ)が位置するヨーロッパ時間で行われる。会議の内容は録音、記録されるため後から確認することもできる。
登録はIIWのホームページ https://iiw2020.online/ で行える。
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■JFE、創意工夫功労者賞 熱延鋼板溶接機の改善で
「熱延鋼板溶接機における安定稼働のための改善」で岡山県の2020年度創意工夫功労者賞にJFEスチール西日本製鉄所(倉敷地区)熱延工場で作業長を務める下野政広、同サブリーダーの板矢章、平井誉人の3氏が選ばれた。同社は製鉄コイル接合用の溶接機であるCSW(CrossSeamWelder)において「溶接異常ゼロ化」を標準にドレッサーの改造などの改善を実施。これらの創意工夫により、「溶接異常のゼロ化」を達成。月500回の点検回数をゼロにし、溶接点検に伴うライン停止時間もゼロにした。金額効果では年間1憶9800万円となる。

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