溶接ニュース 2020年5月19日付、第3338号

20/05/19

■厚労省マイスター認定基準改定、全国競技会成績優秀者追加
厚生労働省が認定する「ものづくりマイスター」の電気溶接職種の認定要件に日本溶接協会(日溶協)が開催する全国溶接技術競技会の成績優秀者が追加される。日溶協は2019年から独自のマイスター制度を立ち上げるなど、溶接技能者・若年者教育、溶接普及を推進中である。今回の厚労省の基準改正を受け、より多くの溶接技能者がものづくりマイスターに認定され、全国規模の溶接技能伝承に弾みがつくものと期待される。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■フラウンホーファー、溶接検査で人とロボットがコラボ
独・フラウンホーファー電気通信研究所、ハインリッヒ・ヘルツ研究所(HHI)、フォルクスワーゲンAGとの共同プロジェクトは、自動車産業における溶接部の検査に人とロボットがコラボレーション(HRC)するシステムの開発に取り組んでいる。 溶接部の検査を人とロボットが協働で実施し、作業者のジェスチャーや音声コマンドでロボットを制御し、作業者にとって最適な位置で、作業者が溶接品質の欠陥を検査・記録する。今後、フォルクスワーゲンの検査手順を具体的に支援していくことが見込まれている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■量研、配管内部をレーザ溶接 プラント補修に適用も
量子科学技術研究開発機構(平野俊夫理事長)の研究グループは、狭く外部からの作業が難しい環境下でも配管を溶接することができる技術を開発した。レーザ溶接技術を応用したもので、溶接したい配管のつなぎ目部分などを事前に計測し、レーザ光の照射位置を高精度に狙うことで、わずか1?の隙間や軸がズレた配管同士の溶接を可能にする。今年3月に完成した核融合実験装置「JT―60SA」の配管補修技術として適用が見込まれるほか、各種プラント工事における補修溶接としての適用も期待される。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■全国軽金属溶接競技会優勝選手インタビュー・中山薫氏(赤星工業)【第1種】
アルミニウム溶接の技能を競う第45回全国軽金属溶接技術競技会が昨年10月26・27日に開催され、その入賞者が発表された。第1種「ティグ溶接の固定管」の優勝者である中山薫氏(赤星工業・千葉県市原市、伊藤広一社長)は「普段が競技課題のアルミではなくチタンのティグ溶接で作る製品を担当することが多い。チタンのティグ溶接は溶融池に溶加棒を挿入するペースがアルミよりも早く、回数も多くなる。溶加棒挿入のタイミングはミスが発生しやすいため、普段チタンに慣れているからこそ、焦ることなく自分の溶接と向き合うことができた」と勝因を分析したうえで、「大きなミスもなくベストを尽くすことができた。生涯溶接士として働いていきたい」と語った。

TOP画面へ

お勧めの書籍