溶接ニュース 2020年5月12日付、第3337号

20/05/12

■日立建機 熟練溶接技能をデータ化
熟練技能者不足を背景にものづくりの現場では技能者の教育・伝承が大きな課題になっているが、日立建機(東京・台東区、平野耕太郎社長)は4月20日、溶接技能の伝承を目的に、溶接士の複雑な作業データを「見える化」する技術を開発したと発表した。この技術を活用し、溶接訓練システムの開発に向けた実証実験を本格化させる。溶接中の視線や溶接トーチを動かす速度、電流・電圧などの溶接条件と溶接部の状態をカメラやモーションキャプチャで計測することで開発につなげた。
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■暑熱対策特集
夏季の作業は暑熱環境下で行われることが多いのに加えて、溶接士は長袖・長ズボンの溶接服や安全対策の保護具などを着用する必要があるため、暑熱負荷が非常に高い。そのため、各溶接現場では熱中症対策をはじめとした様々な暑熱対策が行われている。作業時間そのものを短縮することは暑熱対策には有効な方法で、住友重機械マリンエンジニアリングの横須賀造船所では7-9月に休日を増やすことで夏場における現場作業者の負担を軽減している
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■阪大接合研 研究内容を動画で配信 茂田正哉准教授
文部科学省は大学間の枠を超え大型の研究設備やデータなどを共同利用する「共同利用・共同研究拠点」を2009年に創設。溶接・接合分野では大阪大学接合科学研究所が国内で唯一の指定を受けている。同拠点協議会は各拠点が担う学術研究の最先端の情報を、一般に分かりやすく解説することを目的として、ユーチューブでの動画発信を4月から開始した。「知の拠点ーすぐわかアカデミア」と題したシリーズで、第一弾として大阪大学接合科学研究所の茂田正哉准教授による「すぐに分かる変化球のしくみ―流れの科学と接合の科学」を公開した。
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■藤精機,水素用配管の自動溶接開発
藤精機(山梨県昭和町、新藤淳社長)は、水素ステーション用の高圧水素配管同士の溶接接合を自動化するための専用装置を開発した。日本製鉄製の高圧水素用ステンレス鋼「HRX19」の外径12・7?、板厚が3・1?と2・7?のパイプを用いて、溶接による立体配管サンプルの作製を開始した。今後は、水素ステーション向けの配管用としてサンプル供給を拡大しつつ、自社工場内での生産体制構築を目指す

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