溶接ニュース 2020年4月28日付、第3336号

20/04/27

■次世代ロケットにレーザ溶接・神奈川大・ツツミ産業
次世代の燃料方式として期待されるハイブリッドロケット。実用化に向けてタンク部に難加工材料に難加工材料である64チタン(Ti-6AL-4V)を適用する研究がスタート。その接合技術としてファイバーレーザを使用。ハイブリッドロケットの開発を行う高野敦准教授(神奈川大学・工学部)の研究チームとツツミ産業(相模原市緑区・堤健児社長)はハイブリットロケットに搭載する液体酸化剤のタンクをチタン合金「64チタン」で製作するための共同研究を開始した。64チタンは軽く、強度や耐食性に優れる一方で、伸びにくく割れやすい難加工材料とされる。
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■緊急事態宣言,鉄骨ファブへの影響じわり
政府は4月16日、緊急事態宣言の対象地域を従来の7都道府県から全国に拡大した。ゼネコン大手5社のうち、清水建設、大林組、鹿島が全国の現場を原則閉所、大成建設、竹中工務店も閉所も念頭に施主との個別調整に入っている。溶接の最大の需要先であるゼネコンから仕事を受注する建築鉄骨ファブリケーターにも影響が懸念されている。関東地区を製造拠点とするSグレードファブリケーターは、「3密を回避するなど、対策を行いながら稼働を続けている。ゼネコンの現場が止まったとしても、工場として鉄骨の製作を止めたくはない」と本音を語る。
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■溶接技能者評価試験、5月31日まで中止
日本溶接協会は新型コロナウイルス感染拡大と、政府が発令した緊急事態宣言を受け、溶接技能者評価試験の中止期間を5月31日まで延長する。日溶協は4月13日から5月6日開催分の延期を4月11日に発表していたが、その中止期間を延長する形となった。中止をするのはこれまでと同様全種目で、全都道府県の試験会場が対象。受験者がすでに支払った受験料金は返金もしくは次回受験への振替とする。有効期限が切れる受験者への対応は別途告知をする。なお今後の感染拡大状況や政府対応によってはさらに中止期間を延長する可能性がある。また外国人技能評価試験(溶接職種)も同様に、5月31日までの期間、試験を中止とする。
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■指定機関アンケート・新型コロナ感染拡大・9割影響
新型コロナウイルス感染拡大を受け、産報出版は全国の日本溶接協会の指定機関(55機関)にアンケート調査を行った(調査期間4月11日―17日、回答50件、回答率90・9%)。技能者検定を中心に、約9割の指定機関が事業活動への影響が出ていると回答。検定窓口業務や競技会の開催など今後の影響も避けられない状況が明らかとなった。調査の結果、コロナ感染拡大の協会活動への影響は「すでにある」が88%、「今後ある」が8%、「特にない」が4%と多くの指定機関に影響がでている。具体的な影響の内容は「技能検定の延期・中止」、「講習会の延期・中止」、「競技会の延期・中止」(一般、高校生含む)「職員の勤務形態の変更」など。

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