溶接ニュース 2019年7月2日付、第3297号

19/07/02

■ものづくり白書、人手不足が喫緊の課題
溶接をはじめとするものづくりの現場では、人手不足や技能継承が喫緊の課題となっているが、その実態が明らかになった。政府は6月11日、ものづくり基盤技術振興基本法第8条に基づく年次報告書「平成30年度ものづくり基盤技術の振興施策」(ものづくり白書)を閣議決定。アンケート調査などの資料に基づき、ものづくりを支える人材の雇用・労働の減少や第4次産業革命の進展、グローバル化の展開と保護主義の高まりなど、国内製造業を巡る現状と課題をまとめた。また、コラムとして文化シヤッターサービス(東京・豊島区、中島省吾社長)によるポリテクセンターを活用した被覆アーク溶接研修の事例なども紹介している。
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■はばたく中小企業300社、溶接関係28社
中小企業庁はこのほど、ITサービス導入や経営資源の有効活用などによる生産性向上、積極的な海外展開やインバウンド需要の取り込み、多様な人材活用や円滑な事業継承など様々な分野で活躍している中小企業・小規模事業者を「はばたく中小企業・小規模事業者300社」としてまとめた。溶接関係ではレーザ・3Dプリンターなど最先端技術の導入や、人材不足に対応するための女性や高齢者の活用などにより28件が選ばれた。
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■溶接・ろう付部の漏洩、高圧ガス保安協会が警鐘
高圧ガス保安協会では近年、増加しているコールド・エバポレータ(CE)の事故について注意を呼びかけている。なおCE事故のほとんどが漏洩(193件)であり、CE事故全体(259件)の75%を占める結果となった。そして漏洩の部位については溶接部が79件、次いでろう付部が78件、母材が33件などとなっている。 協会では漏洩事故防止に向けて高圧ガス設備の製造者と配管設計、CE据付工事者、高圧ガス販売事業者および製造事業者が相互に連携しつつ、それぞれの立場で対策に取り組む必要があるとしている。
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■マクルウ、日本マグネシウム協会賞「技術賞」受賞
マクルウ(静岡県富士宮市、安倍雅史社長)は、「自律飛行型ドローン用マグネシウム合金パイプを用いた溶接機体の開発」で日本マグネシウム協会の2018年度(第22回)日本マグネシウム協会賞「技術賞」を受賞した。同社は、マグネシウム合金の加工に特化したものづくり系ベンチャー企業。今回の受賞にあたり、同社では「マグネシウムの新たな世界を切り拓くことで、様々な問題解決や付加価値を創出する技術開発、製品開発を進めていきたい」とし、今後の展開に大きな意欲を見せている。

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