清水建設、次世代型建設始める、第一陣で自律型溶接ロボット投入

21/02/22

 清水建設(井上和幸社長)は東京・港区で施工中の「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業A街区新築工事」でAIを搭載した自律型建設ロボットと人とがコラボしながら工事を進める次世代型生産システム「シミズスマートサイト」を展開。その第一陣として自律型溶接ロボット「Robo-Welder」を導入し、地下階での巨大な鉄骨柱の溶接を経て、同システムが本格稼働すると発表した。
 Robo-Welderは、人の腕のように動く6軸のアームにより、その先端に装備した形状認識用のレーザーセンサと溶接作業を行うトーチを自在に操り、溶接部位(開先)の形状を確認しながら溶接することが特徴。大阪大学と共同開発したシミュレータ制御により、1・2ミリ径の溶接ワイヤを適用し、開先に対して隙間なくきれいにビードを積層していく。
 今回、同機が溶接した地下階鉄骨柱の板厚は100ミリで、建設ロボットによる溶接実績としては日本国内では最厚となる。また、省人化効果も確認でき、熟練の溶接士でも柱1本当たり8人/日かかる作業を5人/日で対応した。
 今後は、地上階の溶接作業に14台の溶接ロボットを投入し、A街区全体で約1800キロに及ぶ溶接長の約15%を代替することを計画。これにより、上棟までに500人程度の省人化と夏場の溶接工の作業負荷の大幅削減を図る。
 また、同システムの第二陣として、今夏から自動搬送ロボット「Robo-Carrier」の稼働を予定。地上階配備のロボットが資材を積載したパレットを荷受けし搬送用エレベータに搭載、施工階配備のロボットがエレベータから荷受けし所定の位置まで自動搬送する。同機は計5台が連携し、搬送するパレット数は約4万体となる予定。
 第三陣は来年早々に4本足の巡回ロボットの稼働を予定する。同ロボットは現場内を自由自在に動き回り、搭載している映像機材を駆って出来高をチェックしながら、出来高の映像データを事務所に送信。これにより、施工管理者は事務所に居ながらも現場の動きを把握する。
 同社では「今後は虎ノ門・麻布台プロジェクトで、ロボット施工を本格的に展開するとともに、施工管理のデジタル化を進め、日本一の現場に相応しい次世代を見据えた現場運営を目指す」としている。

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