ISMA成果報告まとまる最終第4期に向け 開発加速目指す

21/02/17

 新構造材料技術研究組合(ISMA、岸輝雄理事長)は、「革新的構造材料等研究開発」プロジェクトの2020年度の成果報告書をまとめた。同プロジェクトは自動車、航空機、鉄道車両など輸送機器の抜本的な軽量化を目的とする。溶接をはじめとした「革新的な接合技術」やハイテンやアルミ、チタン、マグネシウム、CFRPといった新素材の開発などがテーマ。経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)がISMAに委託し、2013年から22年までの10年間で実施する。年間予算平均は約35億円と、溶接が深く関わるものとしては最大の国家プロジェクトとなる。
 溶接接合分野のプロジェクトマネージャーを務める平田好則氏(大阪大学)は「今期は引張強度1・5ギガパスカル級超高強度鋼板と590メガパスカル級鋼板との両面FSWによるテーラードブランク材の作製とBピラーモデル部材試作などの技術開発を実施し、各テーマで目標値を達成した。
 来年度からは革新的新構造材料等研究開発事業の第4期に向けて、マルチマテリアル設計技術や接着技術との連携を通して、軽量化技術開発の取組みを加速させたい。開発した技術の実装に向けて国内製造業の競争力強化を図る」とコメントした。
 21年から最終の第4期の研究開発期間に入る。第3期からは新たな開発テーマとして「革新材料・接合技術の部品適用課題」「マルチマテリアル車体におけるガルバニック腐食」を新設した。
 成果報告書では、「マルチマテリアル部材試作」として、JFEスチールと日立製作所の共同研究や、「マルチマテリアル接合の基盤研究」(大阪大学)、「アルミニウム・異種材料の点接合技術」(マツダ)などの成果を報告した。
 当初ISMAは1月25日に都内で成果報告会の開催を予定していたが、コロナ禍の影響で中止としていた。

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