群馬で東部地区溶接協会連絡会、試験のウェブ申請、日溶協が方針

20/10/13

 東部地区溶接協会連絡会(蓮沼美宣会長=新潟県溶接協会理事長)は10月7日、群馬県高崎市のGメッセ群馬で2020年度第1回連絡会を開催、各指定機関の代表や事務局、日溶協本部などから27人が出席した。溶接技能者認証(WO)試験時のコロナ対策や、WO受験申込のWEB申請を来年11月からトライアル運用するスケジュール案、技能者教育事業などを討議した。
 冒頭、蓮沼会長は「今年度の活動はコロナの影響が非常に大きい。人や紙でのやり取りを減らすことができる検定試験のWEB申請の役割もますます重要になる」と述べた。
 日本溶接協会の水沼渉専務理事は「コロナにより検定試験を一時中止したが、ガイドラインを策定し試験を再開した。いち早く再開した東部地区を事例に全国に横展開をし、受験件数も回復をしている。今後もガイドラインを遵守して継続していきたい」、東部地区溶接技術検定委員会の薩田寿隆委員長は「試験からはコロナ感染者を一人も出さないという使命のもとここまで検定を行っている」とそれぞれ述べた。
 連絡会議に先立ち行った事務局会議で、薩田寿隆委員長がWO試験時のコロナ対策の実施状況をスライドで解説。受験者と関係者が対面する受付時の写真照合時が「危険性が最も高い」との認識のもと、受付にビニールシートを設置し関係者がフェースシールドを装着するといった、感染防止策を示した。
 この他、会場内の動線を一方通行にし、受験者が自由に行き来をすることを避ける、受験者自身に受付と終了をマジックで名簿にチェックさせる―などの実例を示し、「会場に応じた、スムーズな運営を行うことで密となる状況を徹底的に避けてほしい」(薩田委員長)と呼びかけた。出席した指定機関の事務局からは、受験者集合の適正な時間間隔や集合時間の変更などにつき質問があがった。
 4-5月の検定試験中止の影響で、今年度の4-8月の東部地区でのWO受験者数は前年度に比べ約4割減の1万360人にとどまった。東部地区検定委や各指定機関では試験回数を増やすなどの対策を講じる。
 WOシステム高度化の進捗と対応状況を水沼専務理事が説明。コロナ禍の影響や現行の紙ベースの申し込みを統一する作業などから「率直に言って大幅に遅延をしている」と現状を示し、新たなWEB申請への移行スケジュールを示した。協会内に新たにプロジェクト体制を構築し、一部地区でのトライアル開始を21年11月、22年4月以降の全国展開とする案を示した。
 日溶協はWEB申請化により、受験者の申し込み手順の簡素化や各種情報提供の充実、受験時の資格カードの郵送が不要などのメリットを図り、受験者、資格保有者に向けたサービスの向上を図る。
 日溶協が2018年から開始した溶接技能者教育事業を報告。累計で手溶接、半自動、ステンレスで59回実施、約900人が受講した。日本人受講者はほぼ100%確認試験合格率を示し、未実施の指定機関に対して協力を求めた。
 この他、10月から開始した就職氷河期世代対象の資格取得事業や来年度以降の全国競技会開催順や全国工業高等学校校長会主催の「高校生ものづくりコンテスト」に対する支援、厚生労働省ものづくりマイスター電気溶接職種認定基準の改定、日本溶接協会マイスター募集などを討議した。
 今回の連絡会はコロナ禍での対策として都内での開催を変更し、懇親会も行わないなど、3密を避けながら実施した。

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