iーShipping補助金採択事業発表、溶接ロボット開発など8件

20/07/03

 国土交通省は6月9日、造船工程における生産性向上を目的に実施している海事生産性革命(iーShipping)を推進する2020年度革新的造船技術研究開発補助金の採択事業を発表。NCデータ準備が不要な溶接ロボットの開発(ジャパンマリンユナイテッド)など8件が選ばれた。主な採択事業の概要は次の通り。
 ▽NCデータ準備が不要な溶接ロボットの開発(ジャパンマリンユナイテッド)事前のNCデータの準備が不用な可搬形溶接ロボットを開発することで、溶接作業の自動化範囲を拡大し、これにより溶接作業の大幅な生産性向上を図る。これまで開発した当該ロボット試作機の実用性を現場で検証するとともにさらなる適用範囲拡大に向けた技術開発を行う。
 ▽MRシステムを用いた艤装品取付け作業の効率化に関する研究開発(三菱造船)現場の艤装品取付け作業において、実物の取付け対象に対して完成イメージを重ねて表示するMR(複合現実)システムを有するゴーグル型装置を開発することで、取付け位置を確認する事前準備作業の削減による作業の効率化、完成イメージの明確化によるミスの防止を図る。
 ▽舶用プロペラに特化した鋳型造形ロボットの開発(ナカシマプロペラ)船舶用のプロペラは砂型鋳造による一品生産の製品であり、その鋳型は製品(プロペラ)ごとに職人がその変形量を予め見越して手作業で製造している。この職人のノウハウをデータ化・解析することで鋳造後の変形を見越した鋳型を自動で製造するロボットを開発し、舶用プロペラ製造の省力化と短納期化を目指す。
 ▽BOM・物量情報のグラフデータベース化によるインテリジェント工程管理システムの開発(川崎重工業)船舶の構成部品情報と各部品に関する工程情報から最適な建造工程計画を自動で作成し、また現場の実績情報をフィードバックして工程計画を適時更新するシステムを開発することで工程計画策定に係る作業の効率化と工程計画の精緻化による工場全体の稼働率向上を図る。
 

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