2020年溶接界新春賀詞交歓会に800人参集

20/01/10

2020年溶接界新春賀詞交歓会(主催=日本溶接協会、産報出版)が1月7日、東京・港区の東京プリンスホテルで開かれ、産官学の溶接関係者約800人が参集し新年を祝った。日本溶接協会の粟飯原周二会長は「溶接界の課題が一層顕在化してきた。溶接技能者教育に注力し溶接士不足に対応する」と事業方針を示した。産報出版の久木田裕社長は「溶接の魅力を広く社会に発信し、携わる人のモチベーションを高める。4月開催の国際ウエルディングショーは大阪開催で最高の出展社数・規模で開催する」と所信を述べた。
 粟飯原会長は溶接界の現況について「19年は米中貿易摩擦など先行きに不安が生じたが、建築鉄骨を中心に溶接界は活況だった。その一方、溶接士不足と溶接技術・技能の伝承の2つが課題として顕在化してきた」と指摘。日溶協の技能教育の取組みとして、「初級者向けのJIS溶接技能者教育が3年目を迎えた。上級者向けの厚生労働省受託事業と合わせて全国展開を図る」と方針を示した。
 久木田社長は溶接界の人手不足に対して「広く溶接の魅力を社会に発信するとともに、溶接に携わる人のモチベーションを向上させることが重要」と述べた。また今年4月に大阪で開催する国際ウエルディングショーについて「今回で26回目を迎え、大阪開催としては過去最大の規模となる。溶接界だけでなく一般の来場者に対してアピールする」と述べた。出展が最大規模となった要因として、従来分野に加え、レーザ加工分野の出展が増加し、工作機械や各種工具、消耗品、ガス関連機器など関連分野の拡大を挙げ、さらに新規出展社が約27%に達したことを紹介した。さらに、来場者に対しては「大阪大学接合科学研究所と連携した展示で溶接の必要性や面白さを体験できるコーナーを設ける」などの計画を示した。
 来賓祝辞として森英介衆議院議員は「構造物や機械部品の信頼性において溶接部が最も重要。製造業の一番の課題は生産性の向上で溶接が極めて大きな役割を果たす。日本の産業界の未来を切り開いてほしい」と述べた。
 渡邊昇治経済産業省大臣官房審議官は「昨年日溶協は70周年を迎え、社会の安全・安心を支えてきた。これまでの標準化や現在進めるJIS要員認証の海外展開など非常に重要なものとなる」と述べた。篠崎賢二溶接学会会長は「ものづくりの高度化や革新が進み、溶接技術にも実装が進む。日本の強みは長年培った技術力とそれを維持する人材にある。今後も学会と協会が連携して課題に取り組んでいく」と述べ乾杯の発声、2020年の溶接界が新たなスタートを切った。

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