全国溶接競技会、沖縄で112選手が熱戦

19/11/22

全国の都道府県代表112選手が「溶接日本一」の称号をかけ技量を競う、第65回全国溶接技術競技会九州地区沖縄大会が、11月16・17日の両日、ポリテクセンター沖縄(北谷町)を競技会場に、選手、関係者ら約600人を集め盛大に開催された。開会式で選手宣誓を行った沖縄県代表(被覆アーク溶接)の森山優也選手(27、比嘉工業)は「令和最初の記念すべき大会を沖縄で迎えることに感謝し、正々堂々競技に挑むことを誓う」と高らかに宣誓した。
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 第65回全国溶接技術競技会は、日本溶接協会、九州地区溶接協会連絡会、沖縄県溶接協会が主催(後援=内閣府沖縄総合事務局、沖縄県、那覇市、北谷町/協賛=産報出版)。
 初日にポリテクセンター沖縄(北谷町)で受付、競技会場見学を行ったのち、ロワジールホテル那覇(那覇市)で、競技説明会、開会式、技術交流会を実施。2日目の競技には被覆アーク溶接(手溶接)、炭酸ガスアーク溶接(半自動溶接)の両部門各56人の選手が薄板と中板の2種類の競技課題に挑んだ。
 開会式で粟飯原周二競技会長(日本溶接協会会長)は冒頭で「首里城の一日も早い再建を願う」と述べた後、「選手は雰囲気にのまれることなく平常心で競技に挑んでほしい」と選手を激励。今年も両部門の最優秀選手を経済産業大臣賞に推薦すると表明した。
 屋良秀夫実行委員長(沖縄県溶接協会会長)は「溶接は日本が世界に誇る技能。溶接の自動化が進むが、基本はここに集まった選手をはじめとした、溶接士の技能にある」と述べ大会への期待を込めた。
 会場を提供したポリテクセンター沖縄の能美英生所長は「沖縄県での全国競技会開催は27年ぶりと聞く。実力を発揮していただくとともに、この機会を楽しんでほしい」と挨拶した。
 秋山哲也審査委員長(日溶協九州地区溶接技術検定委員会委員長)は、「競技の結果が選手の将来に何らかの影響を与える可能性を思うと身が引き締まる。競技の立会人によって審査に違いが出ないよう、綿密な打ち合わせをおこなってきた」と述べ、公平、公正かつ厳正な審査を行うとした。
 開会式には多数の来賓が出席し、選手を激励。開会式後の技術交流会では、昨年大会に続きパネルディスカッションを開催。前年度優勝選手や地元沖縄県の出場選手らが登壇し、競技に対する心構えや、競技会への参加から得たものなどを選手や関係者で満場となった会場で披露した。


 2日目の競技本番は、両部門各56人の選手が6班に分かれ、競技材の支給と、選手各自の開先加工に続き、55分間での競技に挑んだ。競技課題は薄板と中板(邪魔板つき)2種類の突合せ溶接。現行の競技課題では今大会が最後の大会となることもあり、連続出場を果たした選手にとっては集大成の競技ともなった。
 競技は会場に設置されたビデオカメラで控室にモニター中継された。競技作品は一般公開され、溶接ビードを写真や映像に収める大会恒例の姿が姿が今回も見られた。
 入場の際には選手の家族や関係者が横断幕などを手に声援を送るなど、晴天に恵まれた沖縄の天候のように熱気にあふれた大会となった。
 競技の成績は外観試験、放射線透過試験、曲げ試験、違反行為による減点などの審査を経て決定、最優秀者をはじめとした入賞者は2020年3月に発表。同年6月に都内で表彰式を行う。

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