溶接技能者受験者数10万8000人超

19/05/28

◇日本溶接協会・全国指定機関委員会◇
人手不足が深刻化する中、外国人や女性の活躍により、溶接技能者認証(WO)によるの実技受験者数は12年連続で10万人の大台をキープし、2018年度の同受験者数は10万8933人(前期比1・1%減)、同合格者数は8万4478人(同0・2%減)となった。同資格は3年ごとの更新となるが、最近3年間の合格者の合計は前期(15?17年)より571人多い25万4491人となった。異なる種類の溶接資格を重複して取得する者も多いため同数字がそのまま溶接士の数とはならないが、資格を持った溶接士の数は着実に増加傾向にあるようだ。
 この統計は、日本溶接協会が5月16日、東京・千代田区の溶接会館で開催した第21回全国指定機関委員会(西尾一政委員長)の中で明らかになったもの。
 冒頭、西尾委員長は「WO認証は約11万人を維持しひとまずは安心をしているが、他にも議論をするべきテーマが多くある」と挨拶し議事に入った。委員会には全国9地区の日溶協指定機関地区連絡会の代表、日溶協などから18人が参加した。
 WO事業は新規受験を示す学科受験者数は、前年比12.1%減の2万2047人、実技受験者数は同1・1%減の10万8933人、合格者数は同4.0%増の4万5768人。受験件数の合計は同1.6%減の13万3118件。サーベイランス数の合計は同0.6%増の14万8202件だった。
 過去10年のJIS検定の推移をみると受験者数は10万人から11万人台前半で推移しており18年度も堅調な数値を示した。同様に女性受験者の割合は18年度が792人で全体の0.73%だった。09年度は304人、同0.27%であり、毎年上昇傾向にある。
 また外国人技能評価試験の受験者数は1万4594人、合格者数1万486人だった。全体の受験者の1割以上を外国人受験者が占める結果となった。
 WEB申請は、受験申請の流れやシステム開発のスケジュールが示された。個人や企業が専用のマイページを登録し、検定申し込みや更新手続きがWEB上で行えるようになる。
 20年6月頃を目途にトライアル環境を整備し、順次エリアを限定して運用テストを実施する計画が示された。日溶協は今後各地区の指定機関連絡会などを通じて、実務担当者を対象とした説明会を行う方針とする。
 18年から開始した溶接技能者教育事業は、これまで千葉、静岡、神奈川、宮崎、栃木、群馬で29回の学科講習が行われ、合計で449人が受講した。学科講習終了後の修得確認試験に合格をすると、JIS検定学科試験が3年間免除される。これまでの日本人受講者の試験合格率は98.9%と高い値を示した。
 第1回日本溶接協会マイスター制度は5月31日の応募締め切り後、審査・認定委員会、理事会を経て10月上旬に決定、11月27日の日溶協70周年記念式典で認定式を行う。
 議事では出席した各地区溶接協会連絡会の代表が、各指定機関の活動や課題、要望などの現況報告を行った。
 この他、11月に開催する全国溶接技術競技会九州地区沖縄大会の進捗報告が行われた。また全国工業高等学校長主催の「高校生ものづくりコンテスト」への協力、今年8月に愛媛県新居浜市が主催する「第3回全国選抜高校生溶接技術競技会in新居浜」への出場選手推薦に関する情報提供などを行った。

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