神戸製鋼19年3月期決算、4%増収、経常益は51%減

19/05/16

◇溶接事業部門、売上高は3%増の839億円◇
神戸製鋼所の2019年3月期連結決算は、売上高1兆9718億6900万円(前期比4.8%増)、営業利益482億8200万円(同45.7%減)、経常利益346億2900万円(同51.3%減)、当期純利益359億4000万円(同43.1%減)の増収減益だった。
 溶接事業部門は、売上高839億円(前期比3.2%増)、経常利益36億円(同26.5%減)。溶接材料の販売数量は、東アジアを中心とした造船向けの需要が減少したものの、海外の自動車向け需要が増加したことなどから、前期を上回った。経常損益については、原材料のコストアップの影響などにより減益となった、
 鉄鋼事業部門は、売上高7539億円(前期比5.4%増)、経常利益47億円(同72.8%減)。鋼材の販売数量は、国内の自動車向けを中心に需要が堅調に推移したものの、設備トラブル、台風など自然災害の影響などから前期を下回った。鋼材の販売価格は、主原料価格上昇の影響などを踏まえて価格改善に努めたことなどから、前期を上回った。経常損益については、上工程の集約による収益改善策が進捗したものの、鋼材の販売数量の減少や、設備トラブルによる保全費の増加、物流費の増加などに加え、在庫評価影響が悪化したことなどから、減益となった。
 アルミ・銅事業部門は売上高3590億円(前期比2.7%増)、経常損失15億円(前期は118億円の利益)。アルミ圧延品は飲料用缶材向けを中心に販売数量が減少したものの、地金価格の上昇に伴う販売価格の上昇などにより、増収となった。経常損益については、アルミ圧延品の販売数量の減少に加え、エネルギーコストや固定費(労務費など)の増加、在庫評価影響(益)の縮小などにより悪化した。
 このほか、機械事業部門は売上高1714億円(前期比6.3%増)、経常利益12億円(同47.8%減)。エンジニアリング事業部門は売上高1517億円(前期比23.5%増)、経常利益65億円(同5.8%減)だった。
 建設機械事業部門は売上高3860億円(前期比5.9%増)、経常利益255億円(同16.4%増)。油圧ショベルの販売台数は、欧州、中国を中心に需要が堅調に推移したことなどから前期を上回った。クローラクレーンの販売台数は、クレーン倒壊事故の影響により国内では減少したものの、東南アジアなどの需要が堅調に推移したことなどから前期並みとなった。経常損益は、油圧ショベルの販売台数の増加に加え、中国油圧ショベル事業における滞留債権の回収を進めたことに伴い引当金を取り崩したことなどから、クレーン倒壊事故の影響はあったものの、増益となった。
 総資産は前期末比328億円増の2兆3849億円、純資産は同123億円増の8033億円、自己資本比率は同0.6ポイント減の31.0%で推移した。
 2020年3月期業績予想は、5月15日に「中期経営計画ローリングプラン」とともに開示する。

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