日越で産学共同研究開始、神鋼・阪大接合研・ハノイ工科大

19/04/24

神戸製鋼所は4月23日、溶接事業部門子会社のタイ・コウベ・ウェルディング(TKW)、ハノイ工科大学機械工学部、大阪大学接合科学研究所の4団体で、ベトナムの溶接・接合技術の高度化と産業発展への貢献を目的とした国際産学連携共同研究を開始したと発表した。22日にハノイ工科大学で調印式典を行った。国内の溶接材料メーカーがベトナムで産学連携の共同研究を行うのは初となる。
 ベトナムは経済が急成長する中で、産業基盤を支える溶接技術管理者の不足が課題となっていた。東南アジアで唯一の溶接学科持つハノイ工科大学は、阪大接合研と2016年5月から研究・交流活動を推進。ベトナムを将来の東南アジアの研究開発拠点にする取り組みを行っている。
 昨年5月には、安倍首相とクアン・ベトナム元国家主席が、国際産学連携によるベトナムでの科学技術人材育成の日越連携推進に関する共同声明を表明。ハノイ工科大と阪大接合研はこの共同声明に基づき、溶接・接合に係る開発能力の強化、技術管理者育成への取り組みを加速している。
 このような中、研究活動のさらなる強化を目的に、溶接施工技術、溶接材料、溶接ロボットシステムなどの開発能力を持つ神戸製鋼と、タイに開発・製造拠点があり、ベトナムに駐在員事務所を構えるTKW社が新たに参加し、4団体で国際産学連携共同研究を開始するに至った。
 調印式には、駐ベトナム日本国大使館の麻妻信一次席公使、ハノイ工科大のディン・ヴァン・フォン副学長、ファム・ヴァン・フン機械工学部長、阪大接合研の田中学所長、神戸製鋼所溶接事業部門の清水弘之技術センター長、TKW社の長谷川禎之社長ら多数が参加した。今後4団体は関係機関と連携し、次世代を担う溶接エンジニアの育成に注力し、ベトナムや将来的には東南アジア全域の溶接技術の向上につながる活動を行う方針。

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