マイクロチップレーザ、溶接欠陥検査に期待

19/02/25

内閣府の総合科学技術イノベーション会議が主導するImPACT(インパクト)プログラム「ユビキタス・パワーレーザーによる安全・安心・長寿社会の実現」(佐野雄二プログラムマネージャー)は2月18日、東京・品川区の大崎ブライトコアホールで、最終成果シンポジウムを開催。小型パワーレーザの開発と、溶接中のリアルタイム欠陥検知技術などを報告した。
 5年間のプロジェクトで、手のひらサイズで、20ミリジュールの出力を持つレーザ発振器の開発に分子科学研究所(愛知県岡崎市)が成功。国内のレーザメーカー3社に「マイクロチップレーザ」として技術移管を行った。大阪大学の浅井知教授は「レーザー超音波による溶接中リアルタイム欠陥検知技術」を講演と装置のデモで発表した。
 アーク溶接ロボットに搭載した、超小型パワーレーザをリアルタイムで照射し、金属内部に超音波を励起させるレーザ超音波法を用いることで、その場で溶接欠陥を検出することに成功した。
 浅井教授は「マイクロチップレーザによる、非接触の超音波検査により、溶接ロボットではじめてリアルタイム検査が可能になった」と報告。将来的には建築鉄骨の現場溶接や3D金属積層造形などに応用が期待できるとした。成果発表ではこの他、大阪大学の佐野智一准教授が「パルスレーザ支援レーザ溶接法の開発」として、アーク溶接と小型パルスレーザを併用する技術を報告。溶接金属の微細化など、溶接品質が向上する成果を示した。
 

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