清水建設など、「配筋アシストロボ」を共同開発

16/09/07

 清水建設、アクティブリンク、エスシー・マシーナリの3社は9月6日、国土交通省のi―Construction(アイ―コンストラクション)施策に沿った建設現場の生産性向上を目的に、重量鉄筋の配筋作業をアシストするロボットアーム型の作業支援ロボット「配筋アシストロボ」を共同開発したと発表した。現在、東京外環自動車道大和田工事で配筋アシストロボの稼働テストを実施している。従来、6―7人を要していた重量200キロクラスの重量鉄筋の配筋作業を無理なく3人で効率的に行える見込み。
 建設業界では、熟練技能者の大量離職時代控え、現場の生産性向上技術の開発・普及が急務となっている。清水建設は、ロボットテクノロジーにいち早く着目し、パワーアシスト技術で先行するアクティブリンクと、建設機械の開発を手掛けるエスシー・マシーナリとともに、人間の右腕の機能をスケールアップしてロボット化した配筋アシストロボを共同開発した。
 共同開発にあたっては、清水建設とエスシー・マシーナリが建設現場のニーズ抽出、プロジェクトの企画立案、実証試験。アクティブリンクが設計、製作を担当した。
 配筋アシストロボは、人間の右肩、上腕、肘、下腕、手にそれぞれ相当する「肩旋回部」「第一アーム」「肘旋回部」「第二アーム」「把持部」の5パーツと、制御盤で構成。腕全体の動きをアシストするサーボモーターを肩旋回部と肘旋回部、第二アームに組み込むことで、人間の右腕に近い動作性を実現している。
 配筋作業時には、配筋アシストロボをH形鋼などの鉄骨柱に固定した後、把持部に重量鉄筋を掴ませ昇降ボタンを使って持ち上げる。その後は、作業員が片手で握った操作グリップの動きに合わせサーボモーターが稼働する。アームが操作者の意思に沿って直感的かつなめらかに動き難なく配筋できるため、重量鉄筋の配筋に必要な作業員が操作者1人、鉄筋の介添え役2人の計3人と従来の半数以下で済む。ロボット操作は、配筋作業経験に関係なく、誰でも簡単に行うことができる。
 配筋アシストロボの作業半径は約5メートル。作業の進行に合わせて設置替えする必要があるものの、各パーツの重量を約40―60キロに抑え、かつシンプルな組み立て方式を採用しているため、作業員3人程度の手作業により約20分で解体・設置できる。

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