大成建設、鉄骨柱の現場溶接自動化工法を開発

16/08/30

 大成建設は8月25日、ロボットを適用した柱鉄骨の現場溶接自動化工法を開発したと発表した。2017年度から本格的な現場導入を目指す。操作性なども考慮したロボット性能の更なる向上を図りながら、普及展開を進める。
 鋼管柱継手部の溶接作業を対象に、すべての溶接を小型溶接ロボットにより自動で行う新工法「T―iロボ・ウェルディング」は、障害物を回避するための動作を予めロボットに記憶させ、ロボットの首振り機構を用いて仮固定治具などの障害物を回避しながら自動で溶接を行うことができる。
 角形鋼管柱のコーナー部など平面から曲面に変化する複雑な形状の部位でもロボットが形状変化を判断し連続溶接が可能となる。
 同ロボットの適用により、これまで溶接士による先行溶接が必要だったプロセスを含め、すべての溶接作業をロボットだけで行うことができるため、溶接作業の省人化と作業効率の向上につながる。
 幅650ミリ、板厚28ミリの角形鋼管柱の溶接作業を想定した施工試験では、従来の小型溶接ロボットによる施工に比べ、柱周りの継手部溶接1ヵ所あたり1―1時間半の時間短縮(従来の約30%)が可能。また、溶接部の破壊試験などの結果から同ロボットで施工した溶接部の品質も所定の規準を満たすことを確認している。
 従来の小型溶接ロボットは、平板や円形鋼管のような単純形状の柱鉄骨以外への適用が困難とされてきた。前作業として溶接士の先行溶接や鉄骨に付属する障害物の撤去作業を行い、その後ロボットを設置するなどの作業が必要となるため、溶接士だけですべての溶接作業を行う場合と比べ、作業効率が低下するといった課題があり、広範な普及に至っていなかった。

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