第1454号

21/10/20

●《トップニュース》NECネッツエスアイ、異音検知AIソリューション 
検査技術者不足が叫ばれるなか検査やモニタリングの自動化・省人化の技術として可視光カメラとAIを組み合わせて外観検査を自動化するサービスや製品の開発が進むが、AIが音を聞くことで内部の故障や欠陥も検知可能な検査システムにも注目を集める。NECネッツエスアイは現場における各設備から発生する稼働音を収集分析し、異常音を検知することで故障を検知するシステム「異音検知AIソリューション」のサービスを提供している。同システムはHmcommが開発したAI異音検知プラットフォーム 「FAST―D」を利用したもの。AI異音検知とは、機械やモノ、生物が正常稼働している場合の音と、異常な状態になっている場合の発する音を機械学習させることで、安定的なモニタリング、異常発見、予兆検知 などに役立てる技術。
ハイボット、小型ロボットで厚み検査に成功
ハイボット(東京・品川区、ミケレ・グアラニエリ社長)は、秋田県横手市の熱回収施設「クリーンプラザよこて」で、小型走行ロボットを用いたボイラ水管の厚み検査の商用化に成功したと発表した。従来、ボイラ水管の厚さを内側から測定する水浸超音波測定方式では、小型のセンサを小口径のボイラ水管の内側に挿入する前に、ボイラ水管の一部を切断するなどの準備作業が発生することが課題であったが、今回商用化された小型走行ロボットは、そのコンパクトな装置を活かすことで、準備作業を大幅に削減するとともにボイラ水管の厚さを測る高精度自動連続測定検査の実施に成功。
ジャスト「情報化促進貢献個人等表彰」受彰
経済産業省はこのほど、コロナ禍でデジタル推進が求められる中、高度なIT技術の研究・開発などで先導的役割を果たし、顕著な成果をあげたと認められる企業5社を経済産業大臣賞「2021年度情報化促進貢献個人等表彰」として表彰した。同彰には検査会社であるジャストが選ばれ、10月11日に経済産業省内で行われた表彰式では吉川ゆうみ経済産業大臣政務官より表彰状が同社へ授与された。全国的に建築施設の老朽化が問題視されている中、同社では建築施設点検の点検報告書を自動作成するアプリ開発やAIによる検査システム開発によって、点検時間短縮による生産性、検査精度の向上を実現している。また、途上国への検査技術導入にも取り組んでおり、国際貢献にも寄与したことが評価され今回の受賞の理由となった。
理化学研究所、オリエンタル白石・中性子で塩分濃度をNDT
理化学研究所(理研)光量子工学研究センター、オリエンタル白石の共同研究チームは10月14日、かぶりコンクリート中の塩分濃度分布を非破壊で測定する超小型の検査装置「中性子塩分計ランズーマイクロ(RANS―μ)」を開発したと発表した。今回の研究ではカリフォルニウムー252(252Cf)中性子線源を利用し、橋梁点検車に搭載可能で、コンクリート構造物内の腐食発生限界塩分濃度1・2キロ毎立方メートルが計測可能になる技術の開発に成功。透過能力の高い中性子と、中性子と反応後発生するガンマ線を利用することで、コンクリート表面から鉄筋が存在する深さ3から7センチまでの塩分を非破壊で検出ができる。

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