2006年(平成18年)1月5日 第1081号

06/01/05

2006 新春特別号

 昨年11月に発覚した耐震強度偽装問題は、被害が拡大傾向にあり、なにやら底知れぬ闇をみせられているようだ。しかしながら、こうした事件を明らかにしていくことで、いま何が求められているかが明確になる。コンクリート構造物は、これまでメンテナンスフリーであり、検査という概念が存在しなかったわけだ。新幹線トンネル内のコンクリート崩落事故などを契機として、非破壊検査の必要性が高まりをみせている点、今後、検査のあり方を含めた議論が活発化する方向性にある。

■【新春特別インタビュー】PD認証制度 念願していた夢の具現化
 非破壊検査? 山口多賀司会長が語る
 原発問題を契機として、いよいよ今春からPD認証制度が本格運用されることになる。そこで、今回は、新春特別インタビューとして、原子力関連検査業務に実績を積んでいる、独立系トップカンパニーである非破壊検査株式会社の山口多賀司会長に新制度に寄せる期待、取り組み等を中心として、忌憚のないお話を伺った。

■【ワイド特集 安全・安心のススメ】
 ?検査技術向上サイクルの拠点 脈々と受け継がれる「検査を大事にする伝統」
 日立製作所日立事業所を訪ねて
 日立製作所の発祥工場として90年以上の歴史をもつ日立事業所(茨城県日立市幸町3―1―1)は、近年、原子力の実機プラントに即した教育・訓練の実行と技術伝承を図る「NDEセンター」や品質保証、NDTの教育を一元化した「品質保証トレーニングセンタ」を相次いで立ち上げ、?検査技術向上サイクルの拠点?として積極的な活動を展開している。小紙は日立事業所品質保証本部の全面協力のもとNDEセンターを訪ね、日々研さんを積む教育現場や新たに開発した複雑形状部のマルチECTなどを取材した。

■【ワイド特集 安全・安心のススメ】
 ?『NDEセンター』構想を披露 若手技術者の志に期待
 【インタビュー】神戸弘巳・電中研PDセンター長
 原子力発電所(軽水炉)の配管、容器などの発電用機器に対する健全性評価の前提となる、非破壊検査員のひび割れ等の欠陥測定能力を確保するための民間自主基準、PD認証制度が2006年、いよいよ始動する。同制度でPD資格試験機関とPD試験センターを担う、電力中央研究所・材料科学研究所(神奈川県横須賀市)の神戸弘巳PDセンター長は、「かなり大変な試験になると思うが、技術者としての誇り、自分自身で開拓することを誇りと捉えてほしい」と特に若手技術者の志に期待するとともに、将来の?NDEセンター?構想を披露した。

■【ワイド特集 安全・安心のススメ】
 ?AEとロングレンジUTを比較 供用中の屋外貯蔵タンク4基で実験
 【独占レポート】消防庁「危険物施設に関する腐食・劣化評価手法の調査検討報告書」
 消防庁危険物保安室は、近年、危険物施設の漏洩事故が増加傾向にあることを受け、維持管理コストを合理化しつつ事故防止を図るため、当該施設の腐食・劣化がどの程度進行しているか評価可能な手法の開発に取り組んでいる。既に小紙では第1075号(平成17年10月5日付)で、16年度の調査検討の結果、タンク底部はAE法、埋設配管については土壌の腐食環境による統計的な手法に絞り込んだと報じているが、昨年末、その絞り込みの過程をまとめた報告書を入手した。


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