2005年(平成17年)12月20日 第1080号

05/12/20

■【ケースリポート・検査報告書偽造】別物件のコピーを使用/都内のS造3階建て、報告書では5階に
 設計士からの電話で発覚/鉄工所「すべて自分の責任」
 都内で建設中の鉄骨造3階建ての物件で、溶接部受入検査の報告書が鉄工所によって偽造されていたことがわかった。問題の報告書は、東京都検査機関に登録されるCIW認定事業者が過去に作成したものを表紙だけ換えて使用。鉄工所社長は小紙の取材に対し「すべて自分の責任」と偽造を認めているが、そもそも今回の一件が明るみに出たのは、設計士が報告書を偽造された検査会社にかけた1本の電話だった。

■電中研、UTサイジング法を新開発/回折波、垂直で受信
 「SPOD法」 簡便・迅速・低コストに測定
 電力中央研究所は11月30日、従来の非破壊検査手法に比べ簡便、迅速、かつ低コストできずの深さを測定できる新しい超音波探傷試験法を開発したと発表した。新手法の名称は「短経路回折波法(Short Path of Diffraction=SPOD法)」で、斜角探触子によりきずに超音波を入射し、傷からの回折波をきず直上に配置した垂直探触子で受信するもの。「SPOD法は、金属の材質的な制約を受けず、TOFD法では測定が難しかった厚肉のステンレス鋼製配管などでも、より簡便に深さや位置を調べられるようになる可能性がある」(電中研)としている。

■CIW協議会、認定制度見直しめぐり議論
 3地区でブロック会議開催/耐震偽装問題受け、不正撲滅に一層注力
 CIW検査事業者協議会(逸見俊一代表幹事)は11月25日の西日本を皮切りに東日本(11月29日)、関西(12月1日)で開催した平成17年度地区ブロック会議の席上、今年5月以降、日本溶接協会が取り組んでいるCIW認定制度見直しの検討状況を報告。また11月1日から活動を開始した、不正検査撲滅運動の周知を図った。折りしも巷では耐震強度偽装問題が発覚したばかりとあって、「対岸の火事ではなく我々の業界でも起こりうる」(逸見代表幹事)との共通認識のもと、あらためて公正な検査の確立に向け各種活動を展開していくことを確認した。

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■【展示会最前線】好調な非破壊評価・解析装置/セミコン・ジャパン2005
■「実用的な管理手法」を講義/溶接学会・建築鉄骨溶接特研/硬度計による強度推定など
■NDIS0603技術評価書案に対するパブコメ結果(後編)
■都内で1月24-25日にシンポジウム/JSNDI・UT分科会

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