2003年(平成15年)1月5日 第1009号

03/01/05

2003年 新春特別号
プロローグ
 昨年の東京電力に端を発した原発問題は、原子力発電所の安全性に関し、社会に衝撃をもたらせた。と同時に、『検査の信頼性』が大きくクローズアップされたものだ。昨秋には原子力安全・保安部会原子力安全規制法制小委員会が具体的な再発防止策を明らかにした。今回の原発問題では、発見されたシュラウドのひび割れの処置について維持規格の必要性が脚光を浴びることにもなった。このような状況下、今年は、非破壊検査と評価を中心として、維持規格の導入に一段と拍車がかかっていく方向性にある。


【主な内容】
■新春特別リポート
 国家備蓄タンク(青森・むつ小川原)で実証試験
 旭エンジニアリング 関西エックス線
 タンク底板溶接部検査
 コーティング上からの溶接部検査装置開発に取り組む旭エンジニアリング(東京都港区、宮崎光曄社長)と関西エックス線(広島市、重田博實社長)は石油公団の協力を得て、青森のむつ小川原石油備蓄基地内の原油タンクでそれぞれの実用機について公開実証試験を行った。

■新春インタビュー【ノーベル賞と非破壊検査】
 丹羽登氏に聞く
 小柴氏から突然の電話 「超音波を実験に使いたい」
 島津はJSNDI発足当時のリーダーだった
 昨年、日本中を沸かせ小柴昌俊東京大学名誉教授、田中耕一島津製作所フェローのノーベル賞受賞。両氏と非破壊検査を結びつけるのは無理があるのでは? といぶかる向きも多いだろうがさにあらず。島津製作所が日本非破壊検査協会(JSNDI)の発足に深く関与していたこと、また、小柴氏がある「非破壊検査屋」に超音波の相談を持ちかけていたことを知る人は少ないだろう。そこで今回は、「非破壊検査屋」の張本人である丹羽登東京大学名誉教授にその真相を聞いた。

■特集「原発と非破壊検査」
 法改正で加速する維持規格導入
 保安院、10月めどに本格整備へ
 日本の原子力発電設備への維持規格(健全性評価基準)導入がいよいよ現実味を帯びてきた。2002年末には、再発防止策を盛り込んだ改正電事法と改正炉規制法が臨時国会で可決、成立。これを受け原子力安全・保安院では基準評価のためのWGを新設し、今年10月をめどに維持規格の本格整備に乗り出した。本号では、事業者の一連の不正問題に端を発し検討に拍車がかかる維持規格を取り巻く最新動向をリポートする。

■2003新春紙上展示会
 過ぎ去った2002年は、JSNDIの50周年をはじめ「非破壊検査」にからむさまざまな節目を目の当たりにした一年だった。そして迎えた2003年は、4月と11月に非破壊検査が主役となる展示会が控えている。そこで本号では『紙上展示会』よろしく、主な検査機材メーカー、検査会社が扱う製品・システム群を一挙掲載する。

■年頭所感 学協会、有力企業各社

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