19/12/03
最近社会問題になりつつあるヘリウムの不足に対しては「ヘリウムは日本で産出することは出来ず、全量を輸入に頼っている。現状でヘリウムの輸入量は最盛期に比べ77%程度に減少している。特に米国からの輸入量が極めて多いが、その米国の土地管理局(BLM)がヘリウムの民間への販売を減らしており、2020年以降は外国に対する販売を停止するため、日本には大きな影響を与える。また、カタールからの輸入については米国からの供給が減ることに対するカバーは今のところ有効な手段になっていない、さらに新たな増産計画のヘリウム?プラントの生産開始は2022年以降と見られている。ロシアからの輸入も2022年以降であり、ここ2?3年は輸入量が厳しい状況になる。一方、消費面では、中国での消費量が増えており、さらに日本でも病院におけるMRIの普及による固定需要が強くあり、そちらを優先することなどで全体の需要に偏りも出るなど、複合要因によりヘリウム不足問題が表面化している。こうした状況は当面続くことになりそうだ。また、輸入価格も上昇しており、民間産業等でのヘリウム離れが起きることが懸念されている」と語った。
日本チタン協会
A5判
240頁
ISBN 978-4-88318-057-8
価格:5,390円(本体価格:4,900円)
三田常夫
A5判
164頁
ISBN 978-4-88318-235-0
価格:2,200円(本体価格:2,000円)
荒川敬弘 ・ 笠井尚哉
A5判
230頁
978-4-88318-234-3
価格:2,200円(本体価格:2,000円)