令和元年の産業ガスをふりかえる

19/12/23

 2019年のセパレートガス販売量は大手メーカーの決算資料によると総じて国内向けは横ばいから下降気味だった。それは大口需要家向けのオンサイト供給量の動きによるところが大きかった。特に酸素のオンサイト供給が低調。それは鉄鋼業向けの需要が減少気味であり、それはガスディーラーにおいても影響が出ている。鉄向けの需要が造船をはじめ、ビルなどの建設や町場における鉄構造物への需要が伸び悩んでいることを意味している。
 東京五輪関連の需要はすでにほぼ終了し、新たな需要が起きていないようだ。小口の酸素需要が低迷することはガス溶断、ガス溶接の作業が減少し、アセチレンガスの減少にもつながる。アセチレンの場合はLPガスなど他の可燃性ガスの利用もあり、また、ガス圧接工法が機械化されるなどの変化により、消費量の減少が起きている。アセチレンはJIMGA集計によると毎年減少が続いており、2019年度も同じような推移で上昇の動きは見られない。生産量の減少に伴い生産工場の統合なども続いている。アセチレンガスは生産が開始されて以来100余年にわたってマスボンベに充填して生産、輸送、消費されるため、技術的な変化が起きない限り現在のまま推移していきそうだ。

TOP画面へ

お勧めの書籍