天地人 (ライブラリ)

電子書籍元年

 今年は「電子書籍元年」だった。年末になって端末が出そろってきてやっと元年らしくなった▼端末には2種の方向があり、1つは白黒の電子ペーパーによる電子書籍専用で、アマゾンの「キンドル」やソニーの「リーダー」に代表される。パームサイズよりやや大きい6型程度。もう1つの多機能型はアップルの「iPad」が先行しているタイプで、書籍や動画、音楽、ゲームなどと多彩なコンテンツを特徴にカラー液晶のタブレットサイズが一般的。先日秋葉原で行われた電子書籍のフェアで体験してみたところでは、電子書籍用としてはキンドルが扱いやすかった▼しかし、電子書籍が普及するには何よりも電子書籍そのものの充実が肝要。この点ではアメリカが断然先行していて、アマゾンは電子版と印刷本とを同時発行しているし、グーグルは大学図書館の蔵書など数百万冊単位で複製電子化する作業を着々と進めている。これに対し日本の出遅れは顕著だったが、ここにきて端末メーカーと新聞社などが組んで電子書籍の配信サービスを開始している▼ただ、日本で電子書籍がアメリカのように普及するかどうかはまだ未知数だ。自分の場合は電子版と印刷本と同時刊行されるなら印刷本を購入するだろう。ただ、流通していない本を検索して入手できるならば電子版も魅力になる。

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